童話のお姫様
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「暇やぁ~」
弦一郎の家の道場でみんなでお泊まりしてるんやけど…
「何かないん?」
あまりにも暇すぎる!!
丸「何かって何だよ?」
頭上からした声に顔を上げる
壁にもたれて座ってるブン太の足の間に座ってるあたしは愛しいダーリンに最大限の可愛さを使って子猫のように頭をスリスリしてみた
丸「何だよ?気持ちわりぃな」
なんですと?!
「気持ち悪いって何よ!!失礼な!!」
切「リリ先輩、こっちこっち」
ブン太に抗議しようとしたら赤也が手招きした
「何なに?」
今度は可愛い赤也ちゃんにすり寄る
切「丸井先輩なんかほっといてココに座って下さいよ」
そう言って自分の隣をポンポンする赤也
「何か面白い事あるん?」
切「面白い事?」
首を傾げた赤也
激!!可愛い!!
幸「せっかくみんなでいるのにやる事がないのは残念だね」
蓮「そうだな」
仁「真田が遊び道具を持ってるとも思えんしな」
比「そうですね…しりとりでもしますか?」
家主、弦一郎がいいひんからってみんな酷いで!!
なんて思ってもないあたしは比呂士の横に飛んでいった
「しりとりしよう!!すぐにしよう!!」
仁「しりとり…」
むっちゃ嫌そうな仁王に満面の笑みで頷いた
比「それではリリさんからどうぞ」
ニッコリする比呂士に再び頷いて大声で答えた
「みかん!!」
蓮「リリ、しりとりのルールを知らないのか?」
「あ…」
幸「フフ、リリの負けだね」
「ちっ違うねん!!だって鏡餅の上にみかんがあったから…」
そう言って鏡餅を指差した
丸「だからって気づくだろーが」
桑「お前…」
ジャッカルに哀れそうな顔された!!
「プロレスに変更!!」
そう言うなりジャッカルに飛びついた
桑「ヤッヤメロ!!」
真「待たせたな」
幸「弦一郎、時間がかかったみたいだけど何をしてたの?」
ジャッカルの首を絞めてると弦一郎が帰って来た
「何持ってんの?」
弦一郎の持ってる紙袋を奪うと本が入ってた
「弦一郎が童話?!」
蓮「ほう」
途端に蓮二が興味深そうな顔をして隣に来た
幸「童話なんてどうしたの?」
真「幼少の頃に祖母からもらった物だ」
仁「それで?」
真「先日、見つけたのだが俺には必要ないのでな…リリにやろうと思ったのだ」
あたしに?
幸「よかったね」
ゆっきーに微笑まれた
蓮「まぁ、活字を読まないお前でもこの程度なら読めるだろう」
「いや、そりゃ本は読まへんけど…だからって…」
幸「童話か…おもしろそうだね。赤也、読んで見てよ」
切「えぇ?!俺っスカ?」
ゆっきーが自分を指差す赤也に頷いて本を差し出した
切「わかりましたよ…」
渋々本を受け取った赤也の隣に座ると赤也が咳払いをして本を開けた
切「昔々、あるところにそれはそれは美しい、リリデレラという娘がおりました。リリデレラは継母と意地悪な姉2人と暮らしていました」