放課後のお姫様
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氷帝!氷帝!氷帝!
「ん?」
夜、食後の散策をしてたら
どっかから氷帝コールが聞こえる
「何で氷帝コール?」
コールの聞こえる方へ行くとテニスコートの中やった
「ん?」
ユキ「あ…」
「ども」
確か、精市とかのグループの記者さん
ユキ「あの、これベンチに置いてあって…」
「携帯電話ですね。出ないんですか?」
ユキ「え?あ、あぁ。そうよね。もしもし?」
跡部の携帯電話かな
趣味の悪い着信音やし
幸村「…切れちゃった」
「跡部のでしたか?」
ユキ「え、ええ。でも、私に持ってろって」
「は?その携帯を?」
ユキ「う、うん。たくさん持ってるからって。俺とのホットラインだとか言って切られちゃったの」
「意味わからん」
氷帝!氷帝!氷帝!
ユキ「わっ!もっもしもし?」
「寒っ」
寒いし…帰っていいかな?別にこの人といる必要もないし
ユキ「はぁ…」
電話を切った記者の人は盛大なため息
「どうしたんですか?」
ユキ「ドリンク持って来いって」
「なるほど。あ、あたし持って行きますよ?どうせ寮行くんで」
ユキ「え?でも悪いし」
「いいですよ?あ、でもドリンクついでに取材できますよね。では」
ユキ「あ!ね、ねぇ!」
「はい?」
ユキ「アナタ、確か忍足侑士君のお姉さんなのよね?」
「はい」
ユキ「あと、立海のマネージャーさんよね?」
「そうですけど…」
ユキ「よかったら、アナタの事も取材してもいいかしら?」
「私の事?」
由貴「ええ。選手の皆の事も詳しいだろうし、少しでいいの。話聞かせてもらえない?」
「えーっと…」
幸村「リリ、こんな所にいたの?」
?
「精市」
由貴「幸村君」
幸村「おや、珍しい組み合わせだね。彼女に何か?」
精市はそう言ってあたしを自分の方へ引き寄せた
由貴「ううん。偶然会ったんだけど、よかったら取材させてもらえないかと思って交渉してた所なの」
幸村「リリに?ですが、彼女は今回の企画とは関係ないですよね」
由貴「それは、そうだけど…彼女なら」
幸村「申し訳ありませんが、彼女への取材は遠慮してもらえないでしょうか」
由貴「え…」
幸村「すみません。さ、リリ行こうか」
精市はそう言って歩き出した
「ちょ、精市!いいの?」
幸村「ん?」
「いや、あんな事言って精市の印象が」
幸村「それなら平気だよ」
「何で?」
幸村「なんとなくかな」
「なんとなく?」
幸村「そうだけど…例え悪くなったとしても、俺としてはリリが取材されるよりはいいかな」
「あたし別に取材してもいいで?面倒やし、断りたかったけど。でも、それでみんなの投票数増えるなら平気やけど?」
幸村「忍足達が困るんじゃないかな」
「あ…」
なるほど
確かに、侑士と謙也の事になったらシスコンウザい、キモいとか言ってしまいそうかも
幸村「本当はリリが拘束されるのが嫌なだけなんだけどね」
そう言って精市はニッコリした