放課後のお姫様
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切「…」
「どうしたん?赤也」
さっきからずっとどこ見て…
侑士?
切「やっぱり!」
赤也が勢いよく立ち上がった
「赤也?」
切「リリ先輩!あの人!あの人ッス!」
赤也が侑士を指さしてる
「何が?」
切「思い出したんス!」
「だから、何を?」
赤也の話では立海に入学する少し前
テニスボールの安売りをしてて買いに行った先で、侑士とがっくんに遭遇
がっくんが店の中で跳んだらしく、店内がめちゃくちゃに
係りの人に連れてかれる時に侑士に助けを求めたら、侑士がたまたまいた赤也になすりつけて赤也が連れて行かれて、ボールが結局買えへんかったとか
切「ぜってーそうだ!あの人ですよ!」
「ありえん…」
切「でしょ!でしょ!俺、結局ボール買えなかったんスから!」
「…」
切「どっかで見た気がしてたんスよ~!あれ?リリ先輩?」
跡「何だ?」
蔵「どないしたん?リリちゃん」
跡部、白石君、精市と優雅にコーヒーを飲んでる侑士の背後に立つ
侑「ん?なんや、俺に用でっ?!」
侑士がこっちを振り向いた瞬間、思いっきり頬にパンチした
切「リリ先輩!ちょっ!」
跡「お、おい…」
蔵「リリちゃん?!」
幸「リリ?」
侑「なっ何や急に!」
倒れた侑士が頬を押さえてあたしを見る
「あんた!そんな卑怯な子に育てた覚えないで!」
今度は顔面に跳び蹴りしようとジャンプをした
幸「そこまでだ」
のに、精市に軽々と抱きかかえられて、足が届かず
「離して精市!この馬鹿にはこれくらいじゃわからんねん!侑士!コラ!逃げるな!」
侑士は精市同様、止めようと立ち上がってたらしい白石君の背後に隠れた
跡「な、何があったんだ?」
切「リリ先輩!もういいっスよ!落ち着いて下さい!俺もたまたま思い出しただけっスから!」
蔵「切原クン、何があったんや?」
その後、赤也が全員に説明した
侑「あの時の…自分やったんかいな…」
切「そうっスよ!あの後俺と向日さんスッゲェ怒られたんスから!向日さんは俺に申し訳ねぇって謝ってくれたっスけど」
蔵「忍足クン…それはあかんやろ」
跡「お前…」
侑「すまんかった、すまんかった。この通り、堪忍やで」
「はぁ?!そんなんで許されるとでも思ってんの!」
切「いや、もういいっスよ!リリ先輩も別にあそこまでしなくても…何か逆に忍足さんに申し訳ないっス」
赤也!己は天使か!
幸「そうだよ、リリ。いくら血の繋がった姉弟とは言え、暴力はいけないよ」
「だって…」
侑「幸村…」
シュンとするあたしとウルウルした瞳で精市を見る侑士
幸「そろそろ休憩は終わりみたいだね」
精市が時計を確認して、席を立つ
蔵「そやな」
跡「たくっ、とんだ休憩になっちまったぜ」
幸「それじゃあ忍足、行こうか」
侑「え?」
幸「練習試合。俺が相手になるよ」
そう言ってニッコリ微笑んだ精市に、その場にいた全員が固まった