放課後のお姫様
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これはガールズ座談会の
少し後にあった出来事
➖杏ちゃんの
ラブラブ★大作戦➖
「え?不動峰に?わかった。じゃあ来週ね!うん!はーい!」
幸「不動峰?」
携帯電話をポケットにしまうと頷く
「橘君の妹の杏ちゃんてわかる?」
幸「この間、女子会するんだーって言ってた時の子?」
「そう!その杏ちゃんが不動峰に遊びに来てって」
幸「土曜日か…うん。わかったよ。みんなには俺から話しておくよ」
「ほんま?わーい!ありがとう!」
喜ぶ私とは反対に神妙な顔の精市
「ゆっきー?」
幸「ごめん、ごめん。それじゃ行こうか。赤也がサボってたら困るしね」
ニッコリする精市に頷くと部室から出た
ー土曜日ー
「不動峰到着!」
校門でキョロキョロするものの、杏ちゃんがおらん
「時間間違えたっけ?」
首を傾げてると、見覚えのある人物が!
「橘くーん!」
橘「あぁ!すまない!待たせてしまったな」
初めて近くで橘君を見るけど
な、なんやろ…
弦一郎を爽やかにした感じ?
橘「こっちだ」
橘君に連れられて不動峰の中へ潜入‼
神「あ!」
伊「?!」
鉄「あれ?」
私の顔を見るなりそれぞれ反応する
「こんにちは!」
神「な、なんでリリさんが?」
鉄「もしかして!偵察に来てくれたんですか!」
銀ちゃんの弟、鉄君は嬉しそうに言う
「偵察されて嬉しいの?」
苦笑いして返すと
鉄「いや、その」
神「きっ切原は?!切原はいるんですか?!」
橘「お前たち、何を言ってるんだ。忍足は杏に呼ばれてわざわざ来てくれたんだぞ」
鉄「杏ちゃんに?」
「そやね…へいへい!」
逃げようとしてる深司のフードを引っ張った
伊「ひっ?!」
「ご無沙汰!深司!」
橘「知り合いなのか?」
「うん!関東大会の開会式の日に友達なってん!」
伊「無理矢理携帯取り上げてメール送ってきといてよく言うよな…ブツブツ」
橘「そうだったのか。知らなかったな」
ボヤきつつ、毎回きちんの返信してるくせに!
神「橘さん、それで杏ちゃんは何でわざわざリリさんを?」
橘「それは、わからないが。忍足、聞いてるのか?」
「ううん。とにかく来て欲しいってことだけ」
橘「そうか…杏のやつどこに行ったんだ」
「え?杏ちゃんおらんの?」
橘「あぁ、そうなんだ」
「あれまぁ」
よし!リリさん来たわね!
後はお兄ちゃんにどうやってリリさんをアピールするかよ!
杏「お兄ちゃんのタイプは健康的な人だったわよね」
リリさんて見た感じ小さくて華奢だから健康的って感じではないのよね…
杏「そういえば…石田君のタイプって小さい人だった気が…?!大変!リリさんってば石田君のタイプじゃない!はっ!伊武君も歯並びが綺麗な可愛い子とか言ってたし!か、神尾君も明るい子って…ど、どうしよう!お兄ちゃんに健康的ってアピールする前にみんなが自分のタイプだって気づいちゃったら…」
幸「やぁ」
杏「?!」
「凄い!美味しそう!」
お腹すいたと言ったら、橘君が手料理を披露してくれた
神「橘さんは料理も上手いんだぜ!」
鉄「そうなんですよ!僕たちもたまに作ってもらったりしてて」
伊「たく、なんでわざわざ練習中断してまでこの人の相手しなきゃ、なんないんだよ」
「深ちゃん、何か言ったかな?」
伊「別に…ブツブツ」
橘「さ、冷めないうちに食べてくれ!」
「いっただっきまーす!…?!おっ美味しい!ちょー美味しい!」
神「だからいったでしょ!」
「うん!橘君、ほんまに美味しい!」
橘「そうか」
ニコニコしてる橘君
いや~、九州男児はかっけぇーなぁ!
神「て、ゆーか…食べるの早くね?」
「お腹すいてんねんもん!」
神「お、俺だって負けねーぜ!リズムに乗るぜ!」
ご飯食べるのにリズムに乗ってどうすんねん…
伊「たく、女なんだからもうちょっと可愛く食べろよな」
鉄「どうした深司?」
橘「それだけ美味そうに食べてもらえれば、作り甲斐があるな!ハッハッハッ」
「いやいや!ほんっま美味しい!これ、立海のみんなにも食べさせてあげたい!」
幸「それじゃあ、俺もいただこうかな」
「?!」
橘「幸村?」
神尾君、鉄君、深司。そして私も含め、固まった
幸「やぁ、突然すまないね。今日はリリが世話になると聞いて、迷惑をかけていないか心配で来てみたんだ」
颯爽と入ってくるゆっきーの後ろから俯いた杏ちゃんがついてきた
「杏ちゃん!」
杏「リリさん!ご、ごめんなさい!」
「へ?」
幸「橘、兄思いの可愛い妹さんだね」
橘「ん?そ、そうか?」
杏「私…私…」
「どしたん?精市に何か言われたん?」
幸「心外だなぁ、俺は何も言わないよ。ただ、どうしてリリを呼んだのかを聞いただけだよ」
「ほんまにぃ?」
神「杏ちゃん、どうしたの?」
杏「私…リリさんにお姉ちゃんになって欲しくて!」
鉄「お姉ちゃん?」
「お姉ちゃん…」
橘「そうか、杏はお姉ちゃんが欲しかったのか…」
何か若干傷ついてる橘君
「つーか、お姉ちゃんなら全然なるよ?どうせあたしお姉ちゃんやし」
杏「え?」
「侑士みたいなキモい弟より!杏ちゃんみたいな可愛い妹欲しかったもん!」
杏「いや、その…」
神「よかったね!」
伊「てか、そんな事でいちいち呼ぶくらいなら、メールか電話で言えばいいのに」
「深司、うるさい」
杏「えっと…」
「杏ちゃん!これからはあたしの事はお姉ちゃんって呼んでくれていいからな!」
杏「あ、いや…その…」
幸「フフ、だから言っただろう?リリには直球じゃないと伝わらないって」
杏「はい…」
「ついでに神尾君も鉄君も深司もお姉ちゃんって言っていいよ?」
神「遠慮します」
鉄「俺も…」
深「何がお姉ちゃんだよ…たくっ、幼稚くさいんだよな」
「ちょい!深司!幼稚くさいて何よ!」
橘「忍足は元気だなぁ!」
豪快に笑われた
杏「ゆっ幸村さん!」
幸「ん?これ本当に美味しいね」
橘「お!そうか?」
杏「幸村さん!私、諦めませんから!絶対!リリさんには本当にお姉ちゃんになってもらいます!」
「本当のお姉ちゃん?」
そりゃ、戸籍上無理って話やで?
幸「そう、楽しみにしているよ」
杏「見てて下さい!お兄ちゃん!頑張って!」
橘「お、俺が頑張るのか?」
「何かよくわからんけど、精市せっかく来たんやし、テニスしてけば?」
幸「そうだね」
神「え…」
鉄「あの…」
深「何がせっかくだよ、勝手に来たんだろ」
橘「お前たち、よかったなぁ!幸村に相手してもらえ!」
その後、神尾君、鉄君、深司はボールが見えなくなるまで精市に相手をしてもらい、動けなくなってしまった
橘君はそんな3人をお前たちもまだまだだなぁ!と、お父さんのような笑顔で見守っていました
私はというと、杏ちゃんにプロフィールや好きなタイプなど、質問攻めにあっていたのでした