放課後のお姫様
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大「怖いと思うな!妖や物の怪は、怖いと思う心につけ込んでくる‼」
筆頭を歩く秀一郎
若干、疲れたあたしは国光の鞄を持って引っ張ってもらっている
大「勇気だ!何者にも屈しない心!」
「ん?どしたん?」
国光が止まって後ろを振り返る
一緒になって振り返ると、真っ暗な廊下
「な、何?」
手「?!」
「?!」
手「俺とした事が…読書感想文の本を返し忘れていたなんて…」
「今、思い出すか?謎やわ」
本を片付ける国光を手伝いながらため息をつく
手「あ…」
手元が狂ったらしく、本が落ちてくる
その間をすり抜けて、何かが飛んできた
手「ブーン?」
真っ青になる国光
手「わぁー!」
「は?」
途端に本を廊下に投げまくる
しばらくして、落ち着いた国光
手「お、俺としたことが!本を廊下に投げるなんて!」
「ほんま、それ…」
廊下に落ちた本を見つめながら、さらに深いため息をついた
手「こんなところにまで、情けない」
本を屈んで拾い歩く国光
「信じられへん」
一緒になって、拾う
手「五つ、六つ……よし、揃ってる」
「あ、貞治…貞治?」
なぜか、貞治は真っ青になって走り去って行った
手「よかった、破れてなくて」
「はい、これも」
手「あ、ありがとう」
頬赤くする国光に笑いがこらえきれず、吹き出した
手「なっ!」
「あははは」
手「わっ、笑うな!」
「だって!」
手「ゴ、ゴホン、リリ」
「ん?」
手「このことは」
「わかった、わかった!内緒ね!それより、みんなの所行こう」
手「う、うん」
とりあえず、走って玄関に向かう
うわぁぁぁぁぁぁー!!!!!
みんなが叫びながら外に飛び出した
大「みっみんな!無事だったか!」
菊「おっ俺!大変なモノ見ちゃったよ!」
息も絶え絶えに叫ぶ英二
河「俺もだよ!」
大「ロッカーが生きている!」
菊「ピアノが1人でに鳴ってた!」
手「図書室の本が襲ってきた!」
「え?」
いや、あれは国光の手元が狂って…
乾「人体模型が!自分のパーツを確かめていた!」
河「絵が喋った!」
不「侍が、走ってた!」
「…」
手「ん?乾君、眼鏡…」
乾「これは…俺の眼鏡じゃない…」
え?なんで?!
大「七不思議…」
不「本当にあったんだね…」
みんなが校舎を見上げると
キーンコーンカーンコーンっ!
大「?!」
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!』
「えぇ?!」
走り去ったみんな
「な、なんなんあいつら…」
桃「ちょっと、待って下さい!」
桃ちゃんが身を乗り出す
桃「じゃあ、今俺たちが知ってる七不思議っていうのは」
堀「みんな、不二先輩や手塚部長が作りだしたものなんですか?!」
不「結果的に、そうなるね」
越「クスクス」
不「しかも、校長先生まで目撃したもんだから…自分たちの仕業だとは言えずに…」
カ「な、なんだぁ」
不「がっかりさせちゃったかな?」
桃「ま、まぁ…ちょっとは」
越「クスクス」
不「でも、同じ秘密を持った事が幸いしたっていうか、その日から六人の結束が固まったのも事実なんだよ」
桃「あれ?待って下さい。でも、それだと、七つ目の不思議って…前のどれか一つだったりするんスカね?」
堀「赤い、ネグリジェの女は?」
不「それは、学校でテニス部で合宿した時、竜崎先生が赤いネグリジェを着て歩いてただけだったんだ」
桃「うげ…」
越「それって、ある意味リアルに恐怖じゃないっすか…」
想像したらしく、げんなりした表情の2人
「ネグリジェって…大人の女性よな!」
越「は?」
桃「はぁ~あ~、七不思議最後の一つってのは、結局謎のままか…」
不「知らない方がいい事も、世の中にはあるもんだよ」
周ちゃんはそう言って部室から出て行った
越「でもなんか、ホッとするよね」
堀「ホッとする?」
越「あの手塚部長や不二先輩にそんな時代があったなんてさ!」
カ「部長達も、一年生の時はドジを踏んだりしたんだねぇ」
「今でも変わってないやん!」
越「リリ先輩はでしょ」
「む…」
不「まだいたのかい?」
「周ちゃん」
ラケットを持って入ってきた周ちゃん
不「なんの話をしてたんだい?」
桃「なぁーに言ってんスか?たった今不二先輩、俺たちと話てたじゃないっスかぁ」
「そーやん」
不「え?僕はずっと自主トレをしていて、今あがってきた所だよ?」
「え?」
みんなで顔を見合わす
堀「じゃ、じゃあ…」
水「さっき、僕たちに七不思議の話をしてくれた不二先輩は…」
カ「一体…誰?」
真っ青になる三人
不「?」
桃「え、え越前…これ…ヤバイよな…ヤバすぎるぜ!」
越「こ、この程度…まだまだだね」
桃ちゃんもリョーマも真っ青やった
こうして、夏の怪談大会は幕を閉じた
~もし、マドンナが~
青学のマネージャーだったら
ー終ー