童話のお姫様
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「暇やなぁ~」
弦一郎の家でみんなでお泊まり会
特にする事ないので、みんなそれぞれ好きな事をしている
「赤也、何してんの?」
さっきから、無言でゲームしてる赤也に近づく
切「ん?RPGっすよ」
目線はゲームの画面のまま答える赤也
「RPG⁇」
丸「勇者が冒険して魔王を倒すんだよ」
「あぁ!なるほど…あたしは魔法使いがいいな‼」
丸「魔法使い?」
幸「リリが魔法使いなら、俺は勇者がいいな」
ニコッと笑ったゆっきー
「えー、ゆっきーはラスボスやん!」
丸「わっ!バカ!」
ブン太が慌ててあたしの口を抑える
比「…私は剣士といったところでしょうか」
キラッと眼鏡を光らせる比呂士に笑いながら頷く
「弦一郎が武道家、蓮二は…僧侶?ブン太が勇者で、赤也は勇者見習いね‼」
切「なっ‼何で俺が見習いなんですか⁉」
ゲームを中断して抗議する赤也
可愛い…
「なんとなく!んで、仁王が遊び人‼」
仁「遊び人?相変わらずリリは俺には冷たいのう」
傷ついてもないくせに、傷ついた顔をする仁王
桑「仁王が遊び人なら…俺は」
「ジャッカルは馬やん‼」
丸「馬?!」
切「馬って‼」
お腹をかかえて笑う2人にジャッカルが飛びかかった
幸「俺だけ一緒に旅に出れないなんて、寂しいな…」
ポツリと言うゆっきーに慌てて否定する
「ゆっきーはやっぱあれやん‼三蔵法師的な‼」
幸「三蔵法師?」
「うーん…やっぱあかんな‼流行りの海賊で考えるわ‼」
蓮「海賊か…面白そうだ」
「まぁ、とりあえずゆっきーが船長やんか」
幸「なら、副船長は真田?」
「うん!蓮二が航海士」
蓮「悪くはないな」
結構、乗り気な蓮二…意外や!
「比呂士は船医やろぉ」
比「船医ですか?面白そうですね」
仁「ほーう」
「ブン太がコックさんでジャッカル大工、仁王は狙撃手ってところかなぁ」
蓮「なかなかの人選だ」
切「リリ先輩!俺がまだっすよ!」
「あぁ、赤也は見習い」
切「何でさっきから見習いなんですか‼」
またしても、抗議してくる赤也
「だってさ、そんなに選択肢ないねんもん。海賊とかわからんし」
仁「リリ、忘れてるぜよ」
「何を?」
比「リリさんは何なんですか?」
幸「リリはお姫様だよね」
微笑むゆっきーに???が浮かぶ
「何であたしはお姫様なん?」
幸「悪いヤツから俺たちが救い出したお姫様だよ」
「なるほど…」
真「待たせたな」
ガラッと襖があいて、弦一郎が入ってきた
「何してたん?」
蓮「弦一郎、その袋は?」
真「リリにやろうと思ってな」
「また、何を?」
丸「本?」
切「あ!童話っすか?」
赤也が袋の中身を出す
比「何の本ですか?」
切「知らない題名ッス」
赤也が本を見せる
真「勇者が冒険に出るという本だ」
幸「へぇ、面白そうだね」
蓮「お前がそのような本を愛読していたとはな…」
真「俺のではない!」
幸「ふふ、恥ずかしがらなくていいよ。そうだ、ブン太」
丸「え…」
展開がわかったらしいブン太はあからさまに嫌そうな顔をした
幸「その本、朗読してみてよ」
丸「やっぱり…」
肩を落としつつも部長命令に逆らえへんブン太は本を開いた
今から始まる物語にワクワクしながらブン太の隣に座った
どんな冒険物語なんやろう
その時のお話はまた、別の機会に…