俺のマドンナ
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ピロリン
間抜けな音がして、俺は飛び起きた
少しだけ心拍数が上がって、口元が緩む
メール画面をクリックしてみれば、添付ファイルがついてる
光「何がしたいねん…」
本文はなく、画面いっぱいにあの人の笑顔
多分、本人は友達も写ってると思ってるんやろけど口元で切れてる
光「確かめてから送ってこいよ…」
なんて言いつつも返信する俺は重症やと思う
あの人は夏の終わりに留学した
俺がちゃんと会ったのは全国大会の開会式
謙也先輩がウザいくらいに言うてたから、覚悟はしてたつもりやったけど…やっぱ彼氏と一緒に居たのを見た時は苦しくなった
光「なんか用っすか?」
ログインした途端に話しかけてきたあの人
『財前光~、元気ー!』
スピーカーから聞こえる愛しい声
光「昨日も話したやんけ」
なんて悪態つく俺はまだまだガキや
『えぇやんかぁ!財前光くらいしか相手してくれんねんもん!』
画面越しに映るあの人は最後に会った時より少し大人っぽくなってる
『跡部はすぐ…俺様は暇じゃねぇんだ、アーン…とか言うし』
光「似てへんで」
『蓮二は5分くらいで切るし。小春ちゃんはジョニー紹介しろてうるさいしさぁ、ユウ君は小春がぁ~とかばっかでさぁ』
光「部長は?」
言った途端にむせる声が聞こえた
『ゲホッゲホッ…はぁ~死ぬかと思った。白石君は…』
うっとりした顔する。それがムカつく
『恥ずかしくて話かけられへん』
何でそんな顔するん?彼氏おるんやろ?部長が好きみたいやん
光「彼氏は?」
『財前光がブン太の事聞いてくるとか珍しい!ブン太さっきまで話てた!』
そう言った顔は………
光「俺もう寝るんで」
『えぇー!何でよ!構ってよぉ』
光「彼氏に構ってもらえや」
『何怒ってるんさ?こうやって話せんのもあとちょっとなんやしいいやんかぁ』
光「うっさいわブス」
『ヒドッ!そんなやし彼女できひんねやッッ』
ムカついたから切ったった
光「あぁ…ムカつくわ」
なんて言うけど、ほんまは嬉しい自分がいる
ログインする度に話かけてきてくれる事もメールくれる事も…
留学してからの方が近づけた気がする
無謀な恋やとはわかってても止められへん
あの人が留学から帰ってきたら…また遠くなるんかな
少し胸が苦しくなった
なら、もう少し大切にしよう
再び送られてきたメール
-Hikarunoahoooo!-
光「変換できてへんやん」
頬を緩めながらすぐに返信する俺はやっぱ重症や
キミとの距離