俺のマドンナ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
丸「あ~、腹減ったぁ」
桑「帰りに何か食ってくか?」
丸「おっ、いいじゃん!!」
比「2人とも、早く来て下さい」
部室までダラダラ歩いてる俺とジャッカルに比呂士が叫んだ
丸「はいはい」
桑「ミーティングって何するんだ?」
丸「俺がわかるわけねぇじゃん」
桑「それもそうだな」
頷くジャッカルを横目に部室に入る
幸「2人とも、遅かったね」
丸「わりぃ」
桑「すっすまない」
笑顔の幸村君に謝るといつもの定位置に座る
幸村君の隣は空席
あいつがいつも座ってた…
切「幸村部長、話って何っスか?」
幸「赤也、俺はもう部長じゃない」
蓮「部長はお前だろう」
切「そうっすけど…」
変わらず部活に顔を出してるんだ
赤也の奴が幸村君を部長って呼ぶのもわかる
幸「それじゃあ始めようか」
真「うむ」
真田が頷くと幸村君が封筒を取り出した
仁「なんじゃ?ソレ」
仁王が手紙を指差した
幸「今日、みんなを呼んだのはこの手紙の事なんだ」
幸村君が笑顔で答えた
比「その手紙が何なんですか?」
幸「リリから、俺たち全員へ手紙が送られてきたんだ」
丸「はぁ?!」
幸「どうしたの?ブン太」
立ち上がった俺をニコニコ見る幸村君
丸「いや…」
あいつ、んな事一言も言ってなかったじゃんかよ
幸「それじゃあ読むよ?俺もまだ読んでないんだ」
切「早く読んで下さい!!」
嬉しそうな赤也に笑うと幸村君が手紙を広げた
─みなさんお元気ですか?
リリは元気にしています
ロンドンはとても可愛い街です
ピーターパンの時計台が普通にあんねんで!!凄くない?
みんながいぃひん学校生活はめっちゃ寂しいけど楽しくやってます
みんな、気になってるやろうから報告しようと思って
テニスを始めたんやけど見るのとやるのは大違い!!
でも、跡部が二週間、みっちりと基礎を教えてくれたおかげで今じゃそれなりに試合ができるようになりました
まぁ、リリのセンスがいぃのが一番やけどな
イギリスに来てからもうすぐ3ヶ月になるけど、あっというまでした
留学してよかったなってめっちゃ思ってます!!
この手紙をみんなが読んだ二週間後には日本に戻るんやけど…一応、報告しとこうと思って!!
あっ、冬休みの選抜合宿に榊監督から参加するようにって言われたからみんなと参加できるのが楽しみです!!
それじゃあ、また二週間後に!!
バイバイ─
幸「フフ、元気みたいだね」
蓮「そうだな」
丸「ちょっ!!」
仁「何じゃブン太。騒がしいの」
丸「いやいやいや!!何であいつが二週間後に帰って来るんだよ!!」
切「そうっスよ!!留学したんでしょ?」
幸「留学してるじゃないか」
不思議そうに答える幸村君
丸「そうじゃなくて!!何で二週間後にっ」
比「丸井君、落ち着いて下さい」
立ち上がって叫ぶ俺を比呂士が座らせた
蓮「リリは二学期の間の短期留学に行ったんだ」
幸「もしかして、知らなかったの?」
丸「なっ!!何だよソレ!?」
仁「言うとったじゃろ?」
切「いつっすか!?」
何だよっ!!
んなの一言も言ってなかったじゃんかよ!!
桑「俺たちに話した時に言ってただろうが」
真「話を聞いていなかったのか?」
俺と赤也だけ聞いてなかったのかよ!!
うなだれる俺たちに呆れるメンバー
幸「落ち込んでるみたいだけど、もう一ついいかな?」
仁「次はなんじゃ?」
幸「リリの手紙にもあったけど、冬の選抜合宿の話だよ」
比「あぁ」
幸「今回は引退した俺たちを含め、赤也の8人が呼ばれてるんだ」
桑「引退したのにか?」
蓮「他の学校の三年も参加する」
真「そうか…手塚も参加するのか…」
幸「今回は全員で参加するつもりだから。そのためにもみんなには練習をしてもらっていたからね」
比「そうだったんですか」
幸「青学に借りを返す機会にもなるだろう」
ニッコリ微笑む幸村君に俺の止まってた思考回路が動き出した
幸「ブン太、冬の選抜は白石も来るらしいよ」
丸「へ?」
幸「リリが帰って来るんだ。楽しみだね」
帰って来たらまずは文句を言ってやろうと思ってたのに…
それどころじゃねぇじゃん!!
どうやってみんなからリリを守ればいーんだよ!!
あいつが帰って来るまで二週間
俺はいかにリリを守るか考えないと!!
冬の選抜合宿は敵だらけだ!!
やっと手に入れたあいつ
なのに、俺の戦いはこれからかよ!!
封を切られた手紙を見ながら俺は戦いの狼煙が上がった気がした
手紙