俺のマドンナ
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休み時間、保健室で頼まれた仕事をしてたらドアが開いた
謙「白石!!写メ撮らせてくれ!!」
中に入って来たのは忍足謙也
うちのテニス部員
蔵「何言うてんねん」
携帯片手に近づいてくる謙也
謙「頼む!!」
蔵「いつからそんな趣味持ってん。小春か一氏んとこ行けや」
謙「ちゃっ?!ちゃうわ!!」
顔を真っ赤にさせ否定しとる
余計怪しいっちゅーねん
謙「リリに送るんや!!」
蔵「リリ?」
確か…
謙也の従姉で立海に通うてるんやっけ?
謙「リリが…ウチにいつ来てもええように、部員の顔送るんや」
途端にモジモジして照れくさそうにしてる謙也
蔵「キモイわ」
これが可愛い女の子ならなぁ
謙「キッキモイって何やねん!!とにかく撮らせろや!!」
蔵「いやや」
謙「ええやろ!!立海の奴ら、リリみたいに可愛くて小さくて我が儘で何より先に手が出る素直でちょっと天然なマネージャーがおんのに他のマネージャー入れよってんで!!」
蔵「今の、褒めてるん?」
謙「そりゃあ、リリはめんどくさがりやし口は悪いし手癖、足癖も悪いけどそこがまた可愛いっちゅーか、たまらんくて」
蔵「謙也、俺忙しいねん。邪魔するなら早よ帰れ」
謙「最後まで話聞けや!!リリがウチのマネージャーになるチャンスやねんぞ!!」
蔵「…」
俺は無視して仕事を再開した
謙也はリリちゃんの事になるとほんまうるさい
こないだも夜遅くまで仕事させて送りもしんと1人で帰らせたとかなんとか延々と文句言うとったし…
ピロリロリン
間抜けな機械音がして目を向けると謙也が携帯を向けとった
蔵「それ盗撮やで」
俺が立ち上がると謙也は素早く携帯をしまって廊下へ出た
謙「浪速のスピードスターの方が」
謙也が言い終わる前にドアを閉めた
蔵「時間無駄にしてもうた…」
静かになった保健室の壁に掛けてある時計を見て俺はため息をついた
昼休み、再び俺の元に謙也がやってきた。むっちゃ不機嫌な財前と一緒に…
謙「今からリリにメール送って欲しいねん!!」
光「部長、なんとかしてください。先輩ウザイっスわ」
蔵「謙也、ほん」
話を遮るように携帯が震えた
俺が携帯を見ると財前も自分の携帯を開いてた
蔵「何やこれ?」
謙「リリのアドレスや!!」
蔵「何で俺のプロフィールが…」
謙也からのメールは俺のプロフィールと写メが載ってた
謙「頼む!!な?」
何でこんな必死なるん?
蔵「知りもせんのにメールすんのもなぁ」
謙也は俺らになんぼ自慢してきても絶対にリリちゃんの写真は見せへんかった
蔵「顔くらい見せてくれたら考えてもえぇで。なぁ、財前?」
俺がむっちゃ笑顔で見ると財前はかなり嫌そうな顔をした
謙「わっわかった!!見せたるから送れよ!!」
よっぽどなんやな…
生徒手帳を取り出して何か確認してる謙也
光「早よ見せろや」
財前…
嫌そうな顔してた割には気になってたんやな
謙「ちょっ!!お前」
財前が写真を取り上げた
光「ふーん」
頷くと俺に写真を見せてきた
謙「惚れんなよ!!なぁ?」
とかなんとか喚く謙也から写真に視線を移した
蔵「まぁ、可愛いっちゃ可愛い…」
んやろうけど、よくわからん
謙也ともう一人…氷帝の忍足侑士やろうな。2人に墨で落書きして満足そうな笑顔でピースしてる写真やった
謙「お前らあんま思ってへんやろ!?」
光「普通っスね」
さすが財前や
謙「ほんまは見せたなかったけど…リリの名誉のためや!!」
謙也が携帯を開けた
蔵・光「?!」
そこにはフリフリのエプロンを着けて、恥ずかしそうに笑ってる女の子がおった
さっきの写真より遥かに可愛い
謙「可愛いやろ!?リリは可愛いんや!!侑士には悪いけど俺は従兄やからな!!結婚できるんや!!」
喚く謙也を無視して勝手に携帯を操作したらリリフォルダーっちゅーのがあった
光「先輩、ストーカーなんちゃいます?」
財前が軽蔑した眼差しで謙也を見てた
結局、俺と財前、銀さんや小春、一氏はメールを送る事になった
そういや千歳、学校来とらんな…
なんて考えてたら登録してないアドレスからメールがきた
それには返さんかったけど、数日後、謙也から聞かされた話で俺は再びメールを送る事になった
この時はそこまで深くは考えてなかったんやけどな…
メールアドレス