俺のマドンナ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
隣で本を読んでたらリリの携帯が鳴った
画面をチラッと見るとモエって表示されとる
女の子か…
安心して再び本に目をやるとリリが声をあげた
「調理実習!?」
調理実習ねぇ
「え~」
むっちゃ面倒くさそうやん
まぁ、リリは料理とか好きやないからな
「覚えてたって!!うん、わかったぁ」
電話が終わると携帯をベッドに投げる。携帯いつか壊すんちゃう?
侑「調理実習あるん?」
「らしい。ブン太むっちゃはりきりそうやなぁ」
また丸井!?
侑「リリは丸井と仲良しなん?」
「テニス部はみんな仲良しやで?侑士やらもやろ?」
俺の仲良しと自分の仲良しはちゃうやろ?
「ブン太食い意地はってるから絶対欲しがるわ。何作るんかなぁ」
なんて言いながらおかんのところに行った
侑「丸井か…厄介やなぁ」
リリがテニス部に入ったのはほんま計算外やったわ
「侑士は何食べたい?」
戻ってきたリリの意外な質問にちょっと嬉しくなる
侑「え?俺に作ってくれんの?」
「まさか!!」
ちゃうんかいな…
あれ?そう言えばリリの手料理て俺食べた事あらへん
侑「なぁ」
「ん?」
侑「俺に作ってぇな」
「はぁ?!」
そない嫌そうな顔せんでも…
さすがに傷つくわ
侑「ええやん、俺にちょうだいや」
「何で侑士なんかにあげなあかんのよ」
そこまで言うか
「だいたい侑士はいっっつも差し入れもぉてるやろ」
侑「俺はもらってへん。リリの作ったもん食べたいねん、えぇやろ?」
「えーっ」
もうちょっと押したら
侑「リリがくれへんねやったらもう食べへん」
「何を?」
侑「何も食べへん。リリがくれるまで食べへんからな」
「駄々っ子か!!」
侑「リリは血の繋がった可愛い弟よりも丸井がいいんやな。俺が食べへんくなってテニスの練習中に倒れてボールが頭に当たってリリの事忘れてもいぃんやな」
「う…」
侑「ほんで」
「わかった!!あげるから!!」
侑「ほんまに?」
「うん」
よし、さすがやな
「たかが調理実習でどこまで話飛ぶんよ」
侑「それくらい欲しいっちゅー事やんか」
「アホらし、寝よ」
欠伸をしながら自分の部屋に戻るリリについて行く
「何?」
侑「久々に一緒に寝よう思て」
「1人で寝ろや」
そう言いながらも端に寄るリリ
侑「オヤスミ」
隣に入ると思いっきり蹴られた
「寝るなら電気消せや」
…電気を消すとオヤスミって言うて俺にひっついて寝よった
いつかリリにも彼氏ができて結婚して…この寝顔が見れなくなるんやな
そう思うとなんや寂しなってリリを抱きしめた
「あ~!!よく寝たぁ!!あれ?侑士?」
リリの寝相が悪い事を忘れてた俺は朝起きたら床に落とされてた
「相変わらず寝相悪いなぁ」
ケラケラ笑いながら手を差し出してくるリリを恨めしげに見つめてみたけどすっとこどっこいなリリにはわからんやろな
侑「俺やなくリリが悪いんや」
「あ!!早く用意せな!!」
バタバタと用意をしだすリリを見てたら出て行けってぬいぐるみを投げられた
侑「何で朝からあんなに騒がしくできるんや…」
用意を済ましてリビングに行くとまだバタバタして足音がする
侑「リリの調理実習の用意てできてるん?」
前日まで忘れてたリリや、今もすでに頭にないはずや
オカンに聞くと案の定まだしてなかった
侑「俺が変わりにしとくわ」
オカンに聞いてエプロンとかを取りに行く
侑「これは…」
謙也のオカンが嫁入り道具にしろとか言うてリリにやっとったエプロン…
これをもろた時のリリは拒絶反応が凄かった
侑「似合うやろうなぁ」
リリがこのエプロンを着て
「侑士!!おかえり~♪」
なんて出迎えてくれたら…
「時間が足りーん!!」
俺の妄想はリリ本人によって妨害された
侑「リリ、調理実習やろ」
出て行こうと靴を履いてるリリにあのエプロンとメモを入れた袋を渡すと笑顔でお礼を言われた
「ほな行ってくる!!あ!!がっくんによろしく!!」
そう言うて出て行ったリリ
侑「何で岳人なんや?」
最近よう家に来よるしか?
岳人の奴、ほんま家出する度うちに来るんやめて欲しいわ…
あ、そう言えば今ラブロマンス映画やっとったし久々に観てこよかな…
跡部の家に行くんええな。最近行っとらんし…
なんて思いつつも今日はやっぱり部活が終わったらすぐに帰って来るんやろうな
俺の大事な姫さんのために
最優先