俺のマドンナ
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甲「凛ー、どうしたんやっさー?」
凛「べっつにぃ…」
帰宅する女子生徒達を見ながら、テキトーな返事をする
甲「ニヤニヤしてるさー」
凛「べっつにぃ」
甲「好きな子ぬくとぅやんてぃ考えちょるぬみ?」
凛「馬鹿なくとゅあびるな」
裕次郎は不服な顔をすると、離れて行った
凛「…好きな子かぁ」
今まで、本土の人間なんて興味もなかった
あの子に出逢うまで
凛「…」
今日、告白された
そーいう事は日常茶飯くとぅやしが
なまやテニスが第一やっさーからと
断ってる
けど、今日はそれじゃ納得ないびらん
て言われた
好きな子がおるならともかく
うらんなら付き合って欲しいと
泣かれた
凛「えーっと…」
『お願い…私…平古場君の事……』
泣かれても困る…
嫌な雰囲気を無視するかのように携帯電話は鳴った
わんが取れずにおると、女の子は出てくれと言ってきたので携帯電話をポケットから出した
凛「あー、もしもし?」
「もしもし!もしもしぃ〜?」
あまりにも大きい声で、思わず耳から遠ざけた
「もっしもーし!もしもしもしもしぃ〜!」
凛「聞こえてるさー」
「凛ちゃん!愛しの凛ちゃん!」
電話越しに響く声に、目の前の女の子は俺を凝視してる
凛「ぬーがら用くとぅみ?」
「うん!沖縄行くで!」
凛「は?」
「明後日!沖縄行くの!」
凛「何しによ?」
「パパが仕事あるんやって!やから、ついてく事にしてん!比嘉中に行っていいかなー?」
期待されてるのがひしひしと伝わる
「いいかなー?」
黙ってると、もう一度言われた
凛「あぁー…えーっと」
チラッと女の子の方を見ると、変わらずわんを見つめてる
凛「う、うん」
「ん?聞こえへんかった!行ってもいいかなー!」
し、しつこい…
凛「い、いいとも…」
「声が小さいなぁ!ま、いいや!ありがとう!行くから!明後日やで?明後日!木手君によろしく!凛ちゃん、ありがとー!うちなーデート楽しみにしてるから!じゃっ!」
あの子はわんの返事を聞かずに一方的に電話を切った
凛「…」
『今の…彼女?』
凛「え?あ、いや…」
『彼女、いたんやっさー……』
女の子は小さく言うと、走って行った
凛「…ごめんな」
その後ろ姿に呟く
聞こえてるわけないけど
すると、再び携帯電話が鳴る
凛「今度はぬーやさ?」
さっきの電話の主からのメール
制服の上からアロハシャツを着て、ポーズを取ってる
その横にはお揃いのシャツを着て、同じようにポーズを決めてるもじゃ毛の後輩
「これ、着てくから!※赤也は行きません」
その画像がなんとも言えず
思わず、口元が緩んだ
あの子が来たら、どこに連れて行こう
そんな事を考えてたら裕次郎に声をかけられた
甲「凛!りーん!」
去って行ったはずの裕次郎が走って戻って来た
凛「ぬぅがんばーよ?」
甲「ほ、ほら!」
裕次郎は嬉しそうにメールを見せてくる
そこには、あの子から明後日、比嘉中行く!とメールが
凛「知っちょる。電話きた」
甲「電話?!」
悔しがる裕次郎に笑顔を見せた
first loveー平子場凛ー