俺のマドンナ
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小春はスグ他の男が
カッコいいだの
イカしてるだの
騒いどる
俺がおんのに
なんやねん
「ユウ君、1人?」
一「ん?リリか」
「小春ちゃんは?」
一「知らん」
「あ、これ食べる?」
素っ気なく答える俺を気にもとめず、リリは隣に座ってお菓子の袋を見せてきた
「あれ?あかへん…なんで?んーっ」
一「アホ!そんな無理矢理したらっ」
俺の言葉も虚しく、勢いよくあいた袋からお菓子が飛びちった
「あぁー!」
一「そやから言うたのに…」
「ショック!」
リリは飛び散ったお菓子を拾いながら、ブツブツ後悔の念を唱えとる
仕方ないから俺も拾うのを手伝うためにかがんだ
一「普通にわかるやろ。あんな無理矢理あけたらどうなるくらい」
「ごめん、ごめん…?!」
一「イッ」
ゴンッ
鈍い音がして、おデコに痛みが広がる
「ごめん!ごめんな!」
「?!」
ぶつけたおデコにリリが手を添えてきた
「ほ、ほんまにごめんやで!わざとじゃないからな?」
近くでコイツを見るのは初めてや
まつ毛長い
肌、白い
なんか、いい匂いする
手も、柔らかい
「ユウ君?大丈夫?!今の衝撃でなんかあったんじゃ!」
ジッとリリを見つめてたら、慌てだされた
一「お前、手小さいな」
「手?そうかな?」
俺の言葉に自分の手のひらをまじまじ見つめ出したリリ
「まぁ、ユウ君よりは小さいんちゃう?」
そう言って俺の手首を掴んで、手のひらとひらを合わせた
「な?」
満足気に言うリリ
一「当たり前やろ。どんなボケやねん」
さっきから、心臓がドンドンしてうるさい
「ほら、食べよ!飛び散ったのは幸いちょっとだけやし!」
リリは立ち上がってベンチに座った
一「ちゅーか、これ何なん?何か甘い匂いすんねんけど」
ポテトチップスやんな?
「これな!幸せバターって名前なんやって!ユウ君しょんぼりしてたから!これ食べて幸せなろうや!」
一「べっ別に俺はしょんぼりなんかしてへんわ!」
「ほんま?まぁ、でもいいやん!あたしがユウ君と食べたいから!」
一「…」
「あ、コート見て!白石君やで!」
一「ん?」
コートを見ると蔵と銀が打ち合いをしてた
「白石君かっこいいなぁ~。あ!クラウザー君!美形やんなぁ」
コイツは小春か!
一「リリ、彼氏おるんやんな?」
「ん?うん!あ…男好き!って言いたいんやろ?小春にもよく言われるねんなぁ」
一「小春に?」
「そうそう!でも、カッコいいって言うのと好きなのは違うと思うねんなぁ。なんてゆーか、目の保養?」
一「何やそれ」
「趣味!趣味!やから、今も趣味の時間やで!」
一「は?」
「ユウ君かっこいいもん!」
そう言って微笑むリリを可愛いと思った
一「アカン!俺には小春がおるんや!」
「え?うん。知ってるよ?」
一「小春が、小春が一番可愛いんや!」
「う、うん…」
一「小春、小春~!」
「小春シックか!うっさいわ!」
思いっきり頭をしばかれた
「ハッ!ごめん!ユウ君をしばくなんて!ごめん!ごめん!」
しばいた所を撫でながら、心配そうな顔をする
一「…まだまだだね」
とっさにモノマネをしたら、リリはまた笑顔になった
「リョーマ君?めっちゃ似てる!」
一「…」
「凄いな!ユウ君、さすが!」
ツボに入ったのか、ケラケラ笑っとる
一「笑いすぎやろ」
「ごめ…急にするから」
一「リリって変やんな」
「変?普通やで?あ!ユウ君!」
一「?!ちょっ、なんやねん!」
いきなり俺の手を掴んで走り出したリリ
「あっち!小春おんで!」
一「?」
離れた所に小春の姿があった
「やっぱ、小春やないとユウ君笑ってくれへんやろ?」
悔しいわ!
リリはそう言うと、小春に向かって叫んだ
一「リリ」
「ん?」
一「ありが」
小「ユウくぅぅぅーん」
俺らに気づいた小春がタックルしてきた
その勢いで手を繋いでたリリ共々倒れる
一「リリ?!大丈夫か!スマン!」
「イタタ…小春!痛いやん!」
小「知らんわ!ユウ君から早よ離れろや!」
「なんなん!」
小「ユウ君もユウ君やわ!こんな女、手なんかかさんでええし!」
「ムカつく!」
小「この泥棒猫!」
「なっ!」
一「こ、こはる」
小「泥棒猫~!」
「泥棒猫ってなんなんよ!」
?
「別に泥棒もしてないし、猫でもないもん!」
一「リリ、そこ?」
「え?」
一「お前…ほんっまアホやな」
あかん、笑いが止まらへん
小春もキョトンとしとる
小「ユウ君、行くで!」
一「わ、ちょっと!小春」
小春に腕を引かれ、連れて行かれる
「もう!」
ふくれっ面のリリを見ながら、小春の手を握りしめた
ーオキナグサー