俺のマドンナ
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謙「何誘っとんねん!」
蔵「ほら、謙也にも会えるかなぁ思て」
今にも掴みかかりそうな忍足に苦笑いを返す白石
「まぁまぁ。でもすぐ会えるかと思ってたのに、なかなか会えへんかったな!結構回ってたん?」
ユキ「え?ううん。ジェットコースターだけ…」
蔵「ジェットコースターだけ?!」
「嘘やろ?!」
謙「そら、ジェットコースター乗るやろ」
蔵「乗るにしてもだけって…」
「ありえへん!ユキちゃん!言わな!このアホには!」
謙「アホて…ってゆーか!お前らそんな前から来てたん?」
蔵「一回俺んち行って着替えてからやし…」
「11時とかくらいやったかな?」
蔵「そやんな。ついて昼飯食べたしな」
謙「はぁ?!今16時やで!お前何時からリリとおんねん!電話しろや!つーか!俺らよりここおるやん!」
蔵「そんなん言われても…」
「あたしが白石君に色々話したかったんやもん!文句あんの?!」
ユキ「ふふ、相変わらずやな」
「あ、ごめん」
ユキ「ううん、リリちゃん変わらへんなぁと思って」
「そ、そう?」
ユキ「うん。まだ、休みにはこっち来てるん?」
「ん?うん!部活忙しいから長くはおれんけどな!」
そう言って微笑むリリちゃんはあの頃と同じ笑顔やった
変わらず、約束を守ってるんや
胸がイタくなる
「で?今から何乗るん?」
謙「決めてへん」
「あたしら観覧車乗るつもりやねんけど」
観覧車…
謙「ほな、俺らも観覧車にしよや!」
ユキ「う、うん!」
蔵「よっしゃ、ほな行こか!」
そう言って観覧車に向かって歩き出す3人
「ユキちゃん!早く、早く!」
あたしが遅いのに気づいて立ち止まるリリちゃん
その向こうで忍足と白石が喧嘩してる
ユキ「告白…できるかな…」
蔵「すまんなぁ、ユキ。謙也と乗りたかったんやろ?」
ユキ「…」
正面にすまなさそうな顔をしてる白石
観覧車前で忍足はこんなにゆっくりした乗り物には乗りたくないと言い出した
それをリリちゃんが一喝
すると、忍足は白石にずっとリリちゃんと居たんやから、ここは俺がリリと乗る!と、行ってしまった
蔵「謙也、リリちゃんの事好きやからなぁ」
ユキ「従姉弟やん」
蔵「ん?まぁな。そやけどイトコも結婚はできるんやで」
ユキ「は?ってゆーか、謙也ホンマに好きなん?!」
蔵「へ?いや…さぁ」
しもた!みたいな顔をして、濁す白石
何それ
何それ!
ユキ「ありえへん」
蔵「まぁ、リリちゃんにはそんな気さらさらあらへんから」
な?と、なだめてくる
ユキ「白石も」
蔵「ん?」
ユキ「白石もやっぱリリちゃんが好きなん?」
蔵「はぁ?!」
ユキ「…」
蔵「まぁ、そやな。せやけど、リリちゃんの頭は他の事でいっぱいや」
ユキ「?」
蔵「リリちゃんの気持ちはココにはないねん…」
そう言って切なそうな表情になる白石
夕陽のオレンジに照らされて
切なさが増して見える
ユキ「白石、ホンマに好き…なん?」
蔵「ん?うん。けど、俺は逃げたから。情けない話やけど。ユキはリリちゃん知っとるんやろ?」
ユキ「知ってるって?」
蔵「どんな子か。小学校一緒やったんやろ?」
ユキ「まぁ。言うて少しやけど…転校して行ったし。やけど、リリちゃんはいつも明るくて、笑顔で…憧れやったなぁ」
蔵「憧れか」
ユキ「2人の忍足に護られて、お姫様みたいやった」
蔵「護られてか…」
ユキ「そう」
蔵「今は8人のナイトに護られとるわ」
ユキ「8人?!」
蔵「同じテニス部の人らや。勝ちたいんやけどなぁ。なかなか手強いわ」
学校でも1番モテる白石が手強いっていうなんて…
蔵「どしたん?」
ユキ「いや、8人て凄いなぁと」
蔵「そうか?8人だけならええんやけど。あの子のコミュ力凄いしなぁ」
ユキ「確かに…誰とでも仲良くなれるよな」
蔵「せやねん!ウチの連中ともすぐ打ち解けたしなぁ」
ユキ「そうなん?!すご…」
蔵「まぁ、ユキ」
ユキ「ん?」
蔵「謙也の気持ちが成就すんのは多分無理やさかい、頑張り」
ユキ「…それもそれで忍足可哀想やな」
蔵「しゃーないわ。リリちゃんは東京の忍足クンも謙也も弟としてしかみとらへんしな」
ユキ「それは、なんとなくわかる」
蔵「せやし、頑張り」
ユキ「ありがとう。あたしも、白石応援するわ」
蔵「それは、どやろな」
そう言って笑った白石に声をかけようとしたら、ドアが勢いよく開いた
謙「ゴーカート勝負すんで!」
「ユキちゃん!謙也になんか負けんとこな!」
2人が乗り込んできて、騒がしくなった
降りるタイミングを逃して、結局2周目は4人で乗ることになり、忍足がうるさくてリリちゃんに殴られてた
2人のやりとりをみて、笑う白石をみてうまくいって欲しいと願った
ーシロツメクサー