俺のマドンナ
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光「明日、帰ってくるんやろ?」
『そやでー』
光「余裕やな」
嬉しいのに、ついつい悪態をつく俺はほんま相変わらずガキや
『だってもう荷物送ったし、何もする事ないもん』
光「ふーん」
『光』
ふいに呼び捨てにされて驚いた
光「呼び捨てにすんな」
『自分かて呼び捨てやん!』
光「俺はええねん」
『何でやねん!!…じゃ、なくてさ』
改まってるらしく、座り直した画面の中の彼女
俺はいつ、会えるんやろう
きっと、帰国したら
こうして話す事もなくなるんやろな…
そう思うと胸が苦しくなった
『留学してからさ』
光「うん」
『光くらいやねん』
光「何が?」
『ほぼ毎日相手してくれてたん』
そう言って微笑む彼女
光「まぁ、俺暇ですし」
『ううん、そんな事ないよ』
見透かされてるんやろか…
『嬉しかってん。寂しくなった時もあったけどさ…こうして話てくれてさ』
胸がやけに痛い
『帰国したら…』
彼女の表情が曇る
その先を聞くのが怖い
『帰国してもさ…また、話てくれる?』
光「は?」
『いや、なんかさ!!もう日課なんやもん!』
光「何やねんそれ。帰国したら別に会えるやんけ」
『会えへんやん!なかなか!!せっかく仲良くなれたのにさ!!これからも毎日じゃなくていいし、こうして話たい!!』
この人は…
天然な残酷やな
光「暇やったらな」
『急に忙しくなんのかよ!』
光「なるかもしれん」
『えぇーっ!!いいやん!』
光「リリの世話すんのも今日までや思ってたのに」
『世話ってなんよ!!』
光「世話やろ」
『ちゃうもん!!』
画面の向こうで膨れる彼女を見て、笑ってしまった
残酷でも、なんでも
関われるならそれでいい
俺はまだ、諦めたくない
人生長いしな
どうなるかなんか、わからんやん
光「タイミング合えばな」
『ずっと待機しといたんねん!!』
光「どんなけ暇やねん」
『あ、でも!!』
光「ん?」
『帰ったら、会おうな!約束やで!』
そう言って小指を差し出してくる彼女の指に触れるのは、いつなんやろうか…
画面越しに触れると彼女は満面の笑みをくれた
キミとの約束