俺のマドンナ
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侑「どうしたんやと思う?」
「ゆ、侑士…」
やっと警戒したらしいけど、もう遅いで
侑「リリ、どうしたらいいか教えてや」
「何を…」
侑「実の姉やてわかってんのにリリが欲しくてたまらん」
俺の言葉に目を見開く
侑「俺が知らん顔があるなんか許せへん…どうしたらいいん?」
「何言うてんの…」
侑「俺の気持ち受け入れてもらえへんなら、俺は二度とお前とは会わん」
我ながら最低やと思う
こんな選択を迫るなんか…
侑「どうする?」
「なっ」
侑「リリは俺の事好き?俺がいなくなっても平気?」
「…そんなん」
侑「俺の事…おかしいて思う?」
「あたし………侑士がいなくなるの嫌。嫌いなわけない…」
目に涙を溜めて俺を見るリリ
ごめんリリ…
侑「俺の事…好き?」
「好きに決まってるやん…」
その好きが俺と違う好きなんてわかってる
それでも、俺を失うくらいなら受け入れる
そう選択してくれたリリに俺はもう歯止めがきかんかった
俺で乱れるリリに欲情する
涙が痛みのせいじゃないなんてわかってる
それでも…
止められへん
一緒に堕ちる事を選んでくれたリリ
神様、地獄に堕ちるのは…俺だけにして欲しい
穢したのは俺やから
この先に待つ結末が、例え絶望やったとしても…
今、腕の中にいるリリを
愛していたい
俺は姉に恋をする
「ちょっと!!あんた聞いてんの!!」
いきなり後頭部に痛みが走って現実に帰ってきた
我ながらなんて夢みたんや…
「何勝手に読んでるんさ」
きっとその手にある本でしばいたんやな
なんて思ってたらまたしばかれた
「全く…今日返す予定やったのに…」
とかブツブツ言いながら隣に座るリリ
「で?」
侑「何や?」
「これどんな漫画やった?」
1週間以上も前から家にあったのに読んでないんかいな
侑「双子の妹に恋する話や」
「題名のまんまやん!!」
侑「そう言われても…」
「だいたい妹に恋…」
不審そうに俺を見るリリ
「侑士ならどうする?」
侑「何が?」
「あたしに恋したら」
侑「してるやん」
「なるほど…ぶっ殺してあげるわ。お姉ちゃんが間違い犯す前に息の根止めたげる」
ニコニコするリリに苦笑いを返す
侑「冗談やんか…でも、もし受け入れるか失うかならどっち選ぶん?」
「…どっちも選らばへん。あんた殺してあたしも死ぬ」
侑「リリも死ぬん?」
「愛する弟へ、せめてもの償いや」
そう言って頭を撫でてくるリリ
侑「やめや…」
リリの手を払うと気にもとめんようにまた質問してきた
「で?妹どうしたん?」
侑「兄を受け入れた」
「ふーん…恋愛感情持てるんやな。あたしは無理やわ」
侑「何で言いきるん?」
「侑士の幸せが幸せやから」
侑「は?」
「恋愛感情なんてもんじゃ愛には勝てへん」
どういう意味や?
「一番大切な弟やもん。そんな簡単に愛情は負けへんって意味」
微笑んだリリに俺かてそうやて言いたかった
「お姉ちゃんの愛情を受けてすくすくと育ちや」
再び頭を撫でるリリに、今度は体を預けた
俺は姉に恋をする