俺のマドンナ
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桜「リョッリョーマ君?!」
越「?」
桜「偶然だね、リョーマ君も買い物?」
偶然会えたのが嬉しくて駆け寄ると、リョーマ君は迷惑そうな顔をした
越「用じゃないなら行っていい?」
「あぁー!リョーマ君!」
越「?!」
声の方をみると女の人が手を振りながら走って来た
まさか…リョーマ君の彼女?!
「何やってんのぉ?」
笑顔で駆け寄る女の人は凄く可愛くて…
「うわっ」
越「何で何もないのに躓くわけ?」
リョーマ君は躓いた女の人を抱き止めると呆れたように呟いた
「ごめん、ありがと」
越「何やってんの?」
「あたしが質問したんやん」
越「助けてあげたよね」
「お礼言ったやん!!まぁいいんやけど…今からブン太と会うねん」
あ、この人…
確か…
越「ふーん。あ、そうだ、母さんのプレゼント選び、手伝ってくれるんだよね?」
「約束してたもんな!いいよ!ちょっと待ってや」
リョーマ君の突然の申し出に女の人は笑顔になり携帯を取り出すと電話をかけ出す
「ブン太、今日無理。ごめん!え?うん、リョーマ君のマミーズバースデイプレゼントを選ぶ事になってん」
リョーマ君の方を見ると親指をたててウインクしてる
「いいよ!わかったぁ!さすがマイダーリン!!うん、また電話する~…よし!じゃあ行こ…う?」
リョーマ君に向けられてた視線が私をとらえた
越「何?」
「彼女?」
桜「えっ?」
越「違う。竜崎先生の孫だよ」
「まじで?!あたし立海大付属テニス部マネージャー…あ、もう引退したんか。まぁいいや、忍足リリです」
キラキラした笑顔で差し出された手を握ろうとしたら、リョーマ君が先に掴んだ
越「自己紹介しなくていいから」
「手を離して下さい」
越「何で?」
桜「あの…私、行くね!!邪魔してごめんなさい」
何だかいたたまれなくなって頭を下げる
「え?行くの?一緒じゃないの?
越「はぁ…」
「何のため息?竜崎さん、一緒行こうよ」
桜「いえ、挨拶しようと思っただけですから…」
「そうなん?残念」
越「…」
リョーマ君は忍足さんの腕を掴むと歩き出した
「ちょっと!!バイバイくらい言いやぁ!友達なんやろ?」
越「ハァ?!」
私とリョーマ君が友達!?
「だって…え?違うの?同い年くらいやろ?」
越「同級生」
「なら友達やん」
越「何で?」
「同級生は友達やろ?」
越「ふーん、竜崎って友達だったんた」
「リョーマ君、友達は大切にしなあかんで?」
忍足さんはリョーマ君のオデコを指で押した
「もっとオープンハートやで!なぁ?」
桜「え?あ、はい…」
越「アンタうるさい。竜崎も困ってんじゃん」
「え?なんで?困ってないやんな?」
越「困ってる」
「リョーマ君に聞いてないもん」
越「竜崎の代わり。友達が困ってたら助けるんでしょ?」
「なっ」
忍足さんのクルクル変わる表情が何だか可笑しくて思わず笑ってしまった
越「笑われてるし」
「うぅ…」
意地悪そうに言いながら優しく微笑んだリョーマ君に胸がドキドキする
越「竜崎、じゃあね」
え!?
桜「うっうん!!」
「竜崎さーん!!またなぁー!!」
リョーマ君に引っ張られ歩いて行く忍足さんが大きな声で叫んだ
越「うるさいよ、少しは周り気にしたら?」
歩いて行くリョーマ君はいつもの雰囲気と違った、それはきっと……
桜「だめだめ!友達って言ってくれたし…少しは近づけたよね!」
落ち込みそうになったのを堪えて頷いた
トモダチ