俺のマドンナ
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華奢で小さいのに
長くて綺麗な脚
胸は…
まぁ発展途上やけど
ふわふわした髪の毛に
クリクリした瞳
陶器みたいな肌で
ぷっくりした唇に
鼻筋の通った顔立ち
俺の分身とも言える
誰よりも大切な人
―俺のマドンナ―
侑「リリ、朝やで」
耳元で囁くとリリはくすぐったそうに動いた
侑「そろそろ起きんと遅刻すんで」
その言葉に反応して大きな瞳がさらに大きく開かれた
「なっ何時!?」
ガバッと起き上がるリリが可愛くて可愛くて
「離せ変態!!」
抱き締めたらパンチを喰らわされた
そんなリリでも愛おしい…
侑「もうすぐ7時半や」
殴られて鼻血が出た俺はテッシュを詰めながら慌てて着替えるリリを見る
「出てけ変態!!」
思いっきり跳び蹴りをされて一瞬、リリと過ごした思い出が走馬灯のように流れた
俺の12年間はリリとの思い出だけなんやなぁ(謙也も一瞬出てきたけど)…なんて思っていると真新しい制服を着たリリが出てきた
「変ちゃう?」
ちょっと照れくさそうに言うリリはほんまに可愛くて手を伸ばす
「謙也に写メ送ったげよ」
伸ばした手は無視された
「ほら!!侑士かがめや!!」
横に並んだリリに蹴りを入れられる
もうちょっと大人しかったらほんま完璧なんや…アカンアカン。
リリは完璧や!!
「ほら、ボタン押してや!!」
携帯を渡されてボタンを押す
リリは撮った写メを満足げに見ると謙也と俺と親戚に一括送信してきた。
「待ち受けにしときや」
自分の携帯の画面も今撮った写メにしたらしく自慢げに見せてくる
「あっ!!謙也からもきた!!見て!!むっちゃかっこつけてる!!」
アイツ…俺にはなしかい!!
侑「あ…リリ、そろそろ出んとヤバいんちゃう?」
時計を見ると8時を回ってる
「ほんまや!!侑士いいなぁ!!あたし神奈川県まで行かなあかんしぃ」
自分が立海選んだクセによぉ言わんわ
「侑士、あたしがいんでも友達作るんやで!!」
侑「当たり前や。自分こそ俺がおらんくて泣いたりしなや」
「泣くわけないやん。じゃあ行ってきまーす!!」
そう言って笑顔で出て行ったリリ
「行ってらっしゃい」
閉まった扉に呟いた
俺らは今までずっと一緒やった
何回引っ越してもリリがおったからそない淋しなかった
やけど今日から俺らは別々の学校に通う
リリが立海に行くて言ぅた時は驚いた
「あたし立海行く!!」
侑「え?」
何でやねん
「侑士と一緒やと甘えるやん」
別に甘えたらえぇやん
何がアカンの?
「それに氷帝ってお嬢様な感じやし合わへんもん」
侑「でも」
「お互い成長しようって事よ!!」
笑って俺の肩を叩くリリ
俺はガラにもなく戸惑ってる
侑「何で…立海なん…」
やっと出た言葉がこれ
「青学じゃ近いやん!!セーラー服もいややし」
侑「…」
「もうパパとママには言うてん」
もう決めてるんや
何で決める前に言うてくれんかったん
俺ら何でも二人一緒やったやろ?
「ちょっ?!泣かんでもえぇやん!!」
侑「え?」
頬触ったらほんまに涙が出てた
「…侑士」
ちゃうねん。お前を困らせたいワケちゃうんや…
やけど…
侑「俺らずっと一緒やったやんッッ」
泣いてるって自覚してもうたら一気に爆発してもうた
そんな俺を抱きしめて背中をさすりながら謝るリリ
「決めてから言うてごめん。やけどあたし…侑士がおらんくても大丈夫になりたいねん」
侑「なんっでっ」
「氷帝に入ったら侑士はテニスで忙しくなるやろ?」
頷く俺に涙を拭ってくれる
「同じ学校にいて侑士はテニス部で活躍してくのとか考えたら何か怖くなってん」
侑「?」
「きっと侑士すぐにレギュラーやろし活躍して色んな人に知られて友達とか一杯できるやろけど…あたしには何もない…侑士しかないから、侑士が遠くに感じると思うねん」
侑「そんな事ないっ」
「あんの!!やし別々の学校なら今のまま!!あたしの侑士のままやん!!」
侑「何やねんそれ…」
「弱っちくてごめん」
そう言うて笑うリリ
侑「アホちゃう」
「ちゃうわ!!とにかく!!あたしは立海に行くから!!な?」
侑「勝手にしたらえぇやんか」
「ほんま!?」
侑「俺は氷帝以外行く気あらへんし」
「侑士!!ありがとう!!」
飛びついてきたリリを抱き締める
「それに侑士がいたら彼氏もできひんやん」
侑「っ?!ほんまはそれが目的なんちゃうん!?」
「半々やな!!」
侑「なっ!?アッアカン!!やっぱアカン!!俺も立海に」
「氷帝行く言うたやろ!!」
そう聞こえた途端、俺は顎に衝撃を感じて次の瞬間には天井が見えてた。
侑「俺もそろそろ行こ」
今日から俺達は別々の道を行く
まぁ学校がちゃうだけやけど
侑「行ってきます」
初めてリリのおらん学校に行く
侑「俺も成長せなアカンな…」
少し緊張してる自分に苦笑いて入学式に向かった
入学式
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