幸｢リリ｣

｢精市！練習終わったん？｣

幸｢あぁ、面白い試合をしてたようだね｣

｢うん。何か、曇ってきたな｣

幸｢そうだね。手塚をちゃんと見送ってあげたのかい？｣

｢ん？あ、あぁ。まぁ｣

あれ？ゆっきーなんで知ってるんやろ？

幸｢そう｣

神｢あの跡部さんが、今度は一方的に攻められてる…｣

幸｢あの入江って高校生。とんだ食わせものだね｣

へぇ、奏多さん。強かったんやぁ

切｢アンタなら勝てますよー！｣

ん？

幸｢赤也…｣

切｢頑張れ跡部さん！｣

跡｢うるせぇ！切原！外野は黙ってろ！｣

跡部…

｢あ…雪｣

幸｢本当だ。寒くないかい？｣

｢うん。ありがと…？｣

清｢女の子は身体を冷やしちゃ、ダメだよ？｣

肩にジャージをかけて、ウインクされた

｢ありがとう｣

入｢もう諦めなよ。ちゃちなプライドは捨てて、負けを認めたらどうだい？｣

余裕の表情の奏多さん

跡｢プライド？んなもん関係ねぇ！俺はこのチームをっ｣

入｢さ、キミの死角はどこかな？｣

跡部…

入｢試合前に言ったよね？キミ達には3番コートは早すぎるって……？！｣

｢どうしたんやろ？｣

跡部が打ち返した球を打ち返すことなく、驚いた表情で固まる奏多さん

跡｢…跡部王国｣

跡部キングダム？？

『ゲーム 跡部！6-6』

｢ゆっきー、跡部変じゃない？｣

幸｢そうだね｣

今、何か足を…

清｢跡部君の得意な持久戦が始まるよ｣