U-17合宿編
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「ちょ、ちょっ!」
寮に入るなり、手塚君は荷物をまとめ始めた
「行くって今から行くの?」
手「そうだ」
「えぇー!」
手「どうした?」
「あ、いや…急やなと」
手「確かに」
「でも、いいと思う!」
手「そうか」
「…」
手「忍足?」
「あ、ごめん!我慢しててんけど…最近、涙腺弱くて」
慌てて涙を拭う
「一生の別れじゃないのに、みんないなくなってくのが辛くて…ごめん!それに、手塚君は夢のためやもんな!喜ばしい事やもん!笑顔で送り出すわ!」
手「…忍足」
「ん?」
手「俺は、上を目指す」
手塚君にしては珍しいセリフ…
手「俺が…」
「ん?何?」
手「いや、何でもない」
まとめた荷物を背負うと、手塚君は手を出してきた
「手塚君…」
握手をする
手「いつか」
顔を上げると、真剣な表情の手塚君と目が合う
手「ドイツに来て欲しい」
ドイツに…来て欲しい?
「あ!うん!もちろん!行くよ!遊びに行く!」
手「…まぁ、今はそれでいい」
手塚君は微笑んだ
「え?」
手「これを」
渡されたのはドイツ語の本
手「合宿所では暇を持て余しているみたいだからな。これを読むといい」
練習のない私はフラフラしてるけど!
手「感想を楽しみにしている」
「う、うん。とりあえず!毎日手塚君にメール送るな!」
手「そうか。ドイツ語でのメールを期待している」
そう言って去って行く手塚君に、口をあけたまましばらく動けへんかった