U-17合宿編
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桑「また、アウト?!」
丸「真田、すっかり触覚を失ってるな」
弦一郎の息が上がってる
「あ!」
弦一郎がラケットを落とした
丸「真田!」
呆然と立ち尽くす弦一郎
「弦一郎!」
何とかラケットを拾い上げたものの、弦一郎はキョロキョロしてる
そこへ、精市が容赦なく攻める
「弦一郎!」
丸「あぶねぇ!」
精市のボールが弦一郎のお腹に当たって、弦一郎は倒れた
「げ、弦一郎…」
視界がぼやけてくる
急いで手の甲で拭うと、弦一郎が立ち上った
真「うぉぉぉぉぉー!」
やみくもにラケットを振り回してる
切「お、俺…見てらんないッス。あんなことしたって、勝ち目ないのに」
赤也が視線を逸らす
蓮「いや、弦一郎は…気力でこの状況を打ち破ろうとしているんだ」
「うん。精市にも伝わってる」
精市がギュッとボールを握り締めたのが見えた
「赤也、目を逸らさず見といて」
切「リリ先輩…」
あたしは、もう一度手の甲で涙を拭って、正面を向いた
「?!」
桑「い、今のボール、見えてか?」
丸「いいや」
精市がボールを打ったかと思えば、ボールは精市や足元に転がってた
「な、なんか今…弦一郎の周りが…」
精市のヘアバンドが地面に落ちた
弦一郎の周りに、禍々しい黒いオーラみたいなのが見えた気が…
幸「…テニスを楽しもうと思ったけれど、そんな余裕はなさそうだ」
驚いた表情をしていた精市の顔つきが変わった
『ゲーム ウォンバイ 幸村7-1‼︎』
審判の声が響いた
みんな、呆然としてる
弦一郎がゆっくり歩き出すと、精市の方へ向かってきた
幸「真…」
精市が握手しようと手を差し出すと、弦一郎は無言のままコートを出て行った
「弦一郎!」
仁「やめんしゃい」
追いかけようとしたら、仁王に肩を掴まれた
「で、でも!」
仁「リリ」
「…」
下を向いたら、地面に涙が落ちた