比｢出るぞ！真田君の究極奥義！風林火陰山雷の雷！｣

弦一郎が素早くコートを移動する

真｢動くこと雷霆の如し‼︎｣

雷を打ち返したものの、ボールは大きくコートをこして、フェンスに当たった

｢あれ？しい太？｣

ちょうどボールが当たったフェンスに一年生部員のしい太と、もう1人制服を来た同い年くらいの子がいた

わざわざ観にきたんかな？

桑｢な、なんという…凄まじい、威力｣

蓮｢精市のガットが…｣

精市のガットに穴があいてる

丸｢今日の真田、気合い入りすぎだろぃ｣

｢気迫が凄い…｣

幸｢審判！タイム｣

精市は片手を挙げると、ラケットを取りに行く

真田はひたすら風林火陰山雷で攻めてる

しばらくして

幸｢もう見切った！｣

精市がボールを返す

幸｢どうした真田、君の風林火山はこの程度かい？｣

真｢こしゃくな！｣

また雷や！

幸｢厄介な打球だ！しかし、脅威を覚えるほどでもはない！｣

？！
精市はグリップエンドのところで打ち返した

真｢なるほど、なまってはないようだな｣

｢な、なぁ…｣

丸｢あぁ。真田、無駄な動きが多くなってるな｣

桑｢それに、あの汗の量。らしくないぜ｣

蓮｢どこへ打っても、何を打っても打ち返される。負の記憶が、知らず知らずのうちに頭にこびりつき、そのうちイップスにかかったように身体が動かなくなる｣

弦一郎…

蓮｢それが、王者立海の部長…幸村精市のテニスだ｣

｢あ！｣

弦一郎が返球したボールがアウトになった