prologue
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
おしおきの結果
切原君は惨敗、あれから数日経ったけどテニス部に顔を出す気配がない
「なぁ、ブン太」
丸「ん?」
「切原君、大丈夫かなぁ?」
丸「さぁなぁ」
「精市達に敵わへんくても、先輩倒したんやで?入って欲しいやん」
丸「んじゃあ、行くか」
「行く?」
どこに??
「わぁ、ブン太うまっ」
連れて来られたのはゲームセンター
格闘ゲームをしてるブン太のプレイに感激する
切「くっそー!ゲームも負けかよ!誰だよ、このブンブンってやつ!」
反対側の席から聞こえてきた声
丸「よっ、そいつ俺、俺」
ブン太が笑顔で言う
「なるほど」
桑「フン」
さすがブン太とジャッカル!
切「言っとくけど俺!テニス部には入らないっスから!」
ブン太の顔を見るなり、そっぽを向く切原君
可愛い…
超可愛い!
丸「なんだ!負けたことまだ気にしてんのかよぃ!」
ブン太はニコニコしながら、切原君の頭を撫でると、切原君は不機嫌そうに手を振り払う
切「あいつら、2年って言ってたけど何者なんスか?」
桑「お前が戦ったのはな」
丸「おおっと!こんなとこで立ち話もなんだし、ラーメンでも食いに行かね?」
ブン太…
丸「なぁに、奢ってやるって!このジャッカルが!」
桑「俺かよっ!」
「ジャッカル…ドンマイッ」
桑「いいか?去年立海大附属を全国制覇へと導いたのは、この3人だ」
ラーメンを食べ終えて、ジャッカルが雑誌を机へ出した
あ、これ去年の優勝した時のやつ!
蓮二、超可愛かったよなぁ…
髪の毛とかサラッサラで!
まぁ、今もサラサラやけど
切「ビッグスリー…」
ジャッカルの説明を聞いて、切原君が呟いた
丸「つまり立海の中だけじゃなくて、全国でも破格に強いってこと!そんなすげぇ奴らと戦えたんだ!お前、幸せ者だって!」
切「幸せ者?俺はそんなんじゃ満足しねぇ!」
桑「お前がヘトヘトになるまで相手をしたのも、おそらく素質を見込んでのことだろう」
丸「いいんじゃね?誇りに思っとけば」
切「ビッグスリーだか何だか知らねぇが、奴らも同じ中学生だろ!俺は必ず3人まとめてぶっ倒す!」
切原君はそう言うとお店を出て行った
桑「あいつ…マジかよ」
「マジやろ?2人も!レギュラーならなあたしがぶっ倒すからな!」
丸「何だよ、それ!」
「当たり前やん!ブン太の特訓付き合ってるんやから!その成果をみせてもらわな!」
丸「へいへい」
「む…」
ほんまにわかってんの?
「ふぁ~、眠い。侑士駅まで迎えにこぉへんかなぁ…」
オレンジ色に染まる海を見ながら歩いてたら、ボールを打つ音が聞こえる
「ん?あ、切原君や」
切原君が廃船に向かってボールを打ってた
「テニス、好きなんやなぁ」
しばらく、その様子を見てたら切原君は疲れたらしく、壁にもたれて座り込んだ
「はい」
切「ん?」
「お疲れさま」
切「アンタはさっきの…」
「忍足璃梨。2年、テニス部のマネージャー。よろしくな、切原君」
ニッコリ笑うと、スポーツドリンクを渡した
切「…どうもっス」
ちょっと無愛想ながらも、ドリンクを受け取ってくれた
「特訓?」
切「別に」
「お姉さんが手伝ってあげよっか?」
切「いらないっス!」
「…」
悲しい…
切「あ、いや…その!大丈夫っスから!俺は自分の力であの3人をぶっ倒したいんス!」
あたしが悲しい顔をしたから、切原君は凄い勢いで言ってきた
「フフフ」
可愛いなぁ!もう!
切「へ?」
キョトンとしてる
「じゃ、協力はなし!でも見に来るのはいいやろ?」
切「いいっスけど…」
「じゃあ、頑張って!」
そう言ってあたしは精市にメールをしながら帰路についた