seasonーwinterー
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昨日は結局眠れへんかった
あの精市の姿が頭から離れへんくてグルグルグルグルしてた
「もう着いたん?」
気づいたら新幹線に乗ってて、次にはもう大阪
大阪までの道のりが短く感じる
「はぁ」
新幹線から降りると懐かしい風景
ちょっと安心する
「どこやろ?」
キョロキョロしながら改札を出た
蔵「リリちゃん?」
聞きなれた声がして振り返ると写メで見たよりも整った綺麗な顔があった
急に恥ずかしくなって頷くしかできひん
蔵「初めましてなんかな?白石蔵ノ介です」
笑いながら差し出された手
「あっ…おっ忍足リリです」
おずおずと手を握ったらよろしくなーってブンブン振られた
それが何かおかしくて笑ったら
蔵「やっと笑顔が見れた」
って言われて頭が爆発するんちゃうやろか?ってくらい熱くなった
蔵「ほな行こか?」
白石君はあたしが引きずりそうやったカバンを軽々と持ち上げるとあたしにまた手を差し出す
蔵「握手ちゃうで?」
笑って言う白石君にまた心臓が早くなる
あたし、もしかしたら死ぬかもしれん!!キュン死するわ!!
蔵「幸村クンの容態はどうなん?」
ふいに訊かれて固まってしまった
蔵「…リリちゃん?」
全国大会で試合した相手やもん。気になるやんな…
わかってんのに…
言葉が出てこんくて
かわりに涙が出てきた
「あたし…」
白石君も悲しそうな顔をしてあたしの両手をギュッと握った
「せぇっいちがっ…」
苦しくて…
吐き出すように白石君に話した
白石君の顔が話してくうちに険しくなっていく…
蔵「何でリリちゃんがそんなに自分を責めるん?」
「あたしっ無神経やっ」
何も変わらんゆっきーにいつもと同じように甘えて…
蔵「俺やったら、いままで通り接してもらう方が嬉しいで」
「でもっ」
蔵「リリちゃんにそんな顔される方がいややわ」
不謹慎にも胸が高鳴った
謙「しーらーいーしー!!」
蔵「げっ」
謙也の叫声がしたかと思ったら白石君から離された
謙「リリに何してん?!何か無理矢理されたんか?恐かったやろ?もう大じょっぶっ?!」
謙也の顎にパンチを入れる
「久しぶりやな、謙也♪」
座り込んで顎を押さえてる謙也に笑顔を見せると怯えだした
蔵「うわー」
白石君が呆気にとられてるのに気づいて我に返ったあたし
やってもうた!!
謙「リリ!!久しぶりのリリや!!」
謙也はウルウルしながら飛びついてきた
さすが侑士の従兄
「離れろ!!」
頭に肘をくらわしても腰にしがみついて離れへん謙也
蔵「謙也、えぇ加減にしとき」
白石君が見かねて言うてくれた
あぁ、格好いいよ白石君!!
蔵「確かまだ部活中のはずやんな?」
しがみついてた謙也が固まった
蔵「俺がリリちゃん迎えに行くし他のみんなは待っとけて言うたはずなんやけど…」
謙「あの、えっと…」
おかしいなぁって笑顔で言うた白石君に真っ青になって土下座しまくる謙也
一瞬ゆっきーと被って見えたのは気のせいやんな?