seasonーwinterー
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季節はすっかり冬になっていてマフラーをグルグル巻いて学校に向かった
「ほんま寒い…」
部活を(一応)辞めてからテニス部員に会うことがほとんどなくなった
同じクラスのジャッカルや会いに来る赤也を覗いてはほんまにみんな見なくなった
でもこの寒さやからあたしも会いに行こうとか思わへんしむこうもそうなんかも
「おはよ」
せかせかと教室に入るといつもにまして騒がしい。ただ、いつもと違う何かただ事ではない異様な雰囲気が漂ってる
「あれ?ジャッカルは?」
いつもなら嫌でも目に付くジャッカルが今日はおらん
「リリ!?今日は来ないんだって思ってた!!」
ヒロミがあたしを見つけるなり大きい声で言った
「え?何で?」
驚いてるようなクラスメート達に不安な感じがした
「何でって…」
ヒロミが眉をしかめる
「あんたもしかして聞いてないの?」
アキコが険しい顔であたしを見る
もしかして…
ジャッカルに何か起こったん??
アキコを見つめながらゆっくり頷く
「昨日、練習中に幸村君が倒れたのよ」
耳を疑った
「誰…が?」
「幸村君…」
もう一度発せられた単語があたしの思考回路を停止させた。ざわざわしてた教室の音も見慣れた風景も聞こえへんし見えなくなった
「せい…いち…」
頭に浮かんだゆっきーの顔
次の瞬間にはあたしの体は走り出していた