seasonーautumnー
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善は急げや
泣いてる白川さんに頭を下げてあたしはさっそく退部届けを先生に出しに行った
「部室にある荷物は…」
今ならロードワーク中やな
時間を確認して部室に向かった
「荷物なんかジャージしかないけど…」
誰もいいひん部室でロッカーをあける音がやけに響く
「あ…」
ロッカーの扉に去年の全国大会で撮った写真や赤也の新人戦の写真とか体育祭とかの行事、遊びに行った写真とかが貼ってある。そういや家のボードもみんなでいっぱいやなぁ…
「懐かしい」
写真を外してジャージを取り出した
これでもうこのロッカーはあたしのロッカーじゃなくなった
ロッカーがちょっと寂しそうに見えた
「お世話になりました」
去年の部員の写真に頭を下げて挨拶をしてるとドアが開いた
「赤也…」
切「辞めるってどう言う事っスか?」
怒ってる?
切「リリ先輩、辞めませんよね?」
近づいてくる赤也がちょっと怖くて後ずさりした
切「何で何も言わねーんだよ!!」
赤也が近くにあったゴミ箱を蹴った
「赤也!!」
切「何だよ……約束したじゃないっスか」
怒ってた赤也の顔が途端に泣きそうになる
切「俺が強くなるの側で見てるって約束したじゃん!!」
「…」
切「リリ先輩!!俺…アンタが居なきゃ…」
しがみつく赤也を抱きしめた
「ごめんな。ほんまにごめん」
切「何で…辞めちゃうんスか…」
「あたしじゃみんなに迷惑かかるから。赤也、マネージャーじゃなくてもあたしはちゃんと赤也見てるから」
切「ユリ先輩のせいっスか?」
「違うって!!むしろ白川さんが居てよかったって思うくらいやから!!」
切「…」
「ほら、サボってたらうまくなれへんで!!ロードワークは?」
切「補習で残ってたんっスよ」
「赤也…勉強も頑張らな」
倒れたゴミ箱を直しながら赤也を見ると下を向いてた
「ほな、またね!!」
赤也が何か言い出す前にあたしは部室を出た
やっぱあたしは逃げ出すんや
侑士、こんなお姉ちゃんでごめん…