prologue
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「えーっと…」
蓮「その本はこちらの棚だと思うのだが」
手に取った本を適当に本棚に戻したら、声をかけられた
「え?」
振り返ると、おかっぱヘアーの男の子
蓮「ん?」
「…男子?」
制服は一応、ズボンやけど…
蓮「そうだ」
その子は咳払いすると、頷いた
「ごめんなさい…ここですかね!」
蓮「違う。3段目、右から19冊目だ」
「う…」
細かい
「すみません。1、2、3…」
蓮「はぁ」
ため息が聞こえたかと思うと、本を取られた
「あ…」
その子は本を棚に入れた
「えっと、ありがとうございます」
蓮「礼には及ばん。君は忍足璃梨と言ったか?」
「え?」
蓮「俺は柳蓮二。テニス部なのだが…」
「テニス部…え?あ、ごめん!」
蓮「いや、構わない。では、俺は失礼する」
柳君はそう言って颯爽と歩いて行った
「待って!待って!部活行くんやろ?あたしも行くから」
柳君に並ぶ
蓮「忍足」
「ん?」
蓮「お前には弟がいると聞いたのだが」
「弟?うん、いるよ!双子の弟!忍足侑士!氷帝に通ってる」
蓮「ほう…」
そう言うと、柳君はノートを取り出して、何やらメモしだした
「あの…」
蓮「4人家族か?」
「え?うん」
蓮「そうか」
「えっと…」
蓮「あぁ、気にするな。俺はデータを取るのが趣味みたいなものだ」
「データ…へぇ」
こうして、私は部室に行くまで柳君に質問攻めされた
この時は特に何も考えずにベラベラ自分の事を話してたけど、このデータ収集を軽くみてた自分に後悔するのはまだ先の話
ーマドンナと参謀 ー