seasonーautumnー
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「美味しそうやなぁ」
丸「何見てんの?」
あまりにも天気がよくて暖かかったから授業をサボって本を見てたらブン太が来た
丸「うわ!!うまそー!!」
あたしから本を取り上げると隣に腰をおろすブン太
「何してんの?授業中やで」
丸「お前だって授業中だろぃ」
「リリは授業じゃない」
丸「何言ってんだよ」
本からあたしに目を移したブン太の視界を避けてフェンスの方を向いた
丸「な、ケーキ作んの?」
「清君がもうすぐ誕生日やから」
丸「きよくん?」
「山吹の千石清純」
丸「千石~?!」
むっちゃうるさいねん
あの男…
丸「なっ何でお前が千石なんかにケーキ焼くんだよ」
「毎日のように頼まれたから仕方なく」
丸「毎日?!」
「ここんとこ毎日メールか電話がくんねん」
丸「いつ番号教えてんだよ」
「1年時の関東大会で聞かれてん」
丸「1年って…」
「去年やん。ほんで頼まれたから焼いてあげんの」
丸「俺にも作れよ」
「何でよ」
ただでさえめんどくさいのに何言い出すん
丸「千石にやる前に毒味してやるよ」
「いらん。毒味なら侑士がする」
丸「うっわぁ」
何その同情してる顔わ!!
「うるさい、あっち行け」
ブン太の手から本を奪い返すと背中を向けたった
「やっぱイチゴ?でもガトーショコラ美味しそうやしなぁ」
丸「お前最近冷たくねぇ?」
体が倒れて本が顔の前に落ちてきた
本をのけたら真上にブン太の顔があった。あたしはブン太の膝に頭を乗せてるみたいや
「何よ?!ビックリするやん!!」
起き上がろうとしたら体が一瞬浮いてブン太の膝の上へ
「離して」
丸「いやだ」
「離せ」
丸「いやだ」
「何なん?」
がっちり抱き締められてるあたしは動けへん
丸「別に」
「あたし抱き枕じゃないんやけど」
丸「黙ってろ」
唇をつままれた
あたしはオモチャか!!
丸「お前、白川嫌いなの?」
真剣な顔してあたしを見るブン太
丸「あいつ、お前と仲良くなりたいって悩んでんだよ」
知らんやん
丸「同じマネージャーなんだから拗ねてないで仲良くしろぃ」
そう言ったブン太に本を思いっきり投げつけてあたしは屋上から飛び出した