seasonーautumnー
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「寒い」
みんなと帰る時間が違うあたしは1人で帰路につく
前まではテニス部のみんなと騒ぎながら帰ってた道
「もう冬やなぁ」
返事なんてないし、寒いからってくっつく人もいいひん
「あたし…いらんのかな…」
視界がぼやけて頬に温かい涙が流れた
「侑士に会いに行こうかな」
涙を拭って空を見上げたら綺麗な夕焼け空やった
幸「リリ」
振り返るとゆっきーがいた
「部活は?」
幸「今日は早めに切り上げたんだ。ちょっと体調がよくなくて」
「大丈夫?」
幸「大丈夫だよ。風邪だと思う」
昨日、薄着で寝てしまったからって笑うゆっきー
「珍しいなぁ」
あたしも笑って返したらゆっきーの手が伸びてきてあたしの目を触った
幸「何かあったの?」
「何が?」
幸「睫が濡れてるよ」
ゆっきーの顔つきが変わった
「何もない」
そう、何もない
「ちょっと寂しくなっただけ」
ただ、1人で帰るのが寂しかっただけ
それだけのこと
幸「やっぱり、白川さんをマネージャーにしたのは間違いだったかな?」
「違う!!そうじゃない…」
幸「リリの負担を減らしたかったんだ。でも…リリを見ていたら…消えてしまいそうで怖くなる」
ゆっきーの表情がすごく切なくて、あたしじゃなくゆっきーが消えてしまいそうに思えた
幸「俺の前からいなくならないで」
抱きしめられた腕は弱々しくて、こんなにも儚くて脆そうなゆっきーは見たことがない
「ゆっきー…」
あれ?
「ちょ!!ゆっきー!!むっちゃ熱い!!」
ゆっきーのオデコに手をあてるとかなり熱い
「熱あるんちゃう?」
幸「え?」
キョトンとした目がウルウルしてる
「絶対そうや!!熱むっちゃあるって!!」
そう言うと手をひいてゆっきーのお家までゆっきーを送ってあげた
熱があったからあんなにも弱々しかったんやな!!
「そりゃそやんな。あ~寒っ」
身震いがしたから家まで急いで帰った
あたしも風邪ひいてしまいそうや!!