seasonーsummerー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「何あれ?意味分からんくない?」
切「リリ先輩、やっぱ丸井先輩が好きなんすね」
「いや、好きとか嫌いとかじゃなくてさ…だってブン太が負けるワケっ」
壁にもたれてしゃがみ込んだブン太とジャッカル
「ブン太が負けるなんか…」
負けるワケないって信じてても…
それを当然やなんて思ってても
青学だって強いんやもん
当然なんかない
仁王が負けた時点で気づけよあたし…
青学のみんなだってみんなみたいにテニスに懸けてきてるんやから…
「ブン太…」
丸「リリ…ワリィ」
ブン太が次の言葉を言う前にタオルをかけた
「まだまだこれからやん!!」
そうや
「最後まで観な…」
精市を見ると背中が見えた
あたし達にはまだ精市がいるんやから
「精市!!」
幸「リリが俺を名前で呼ぶなんて珍しいね」
「精市、おかえりなさい」
公式試合は今日が復帰後、初めて
「ずっと精市が帰って来てくれるのを待ってた」
幸「リリ…」
「精市が生きててくれただけでも嬉しかったのにコートにまで戻って来てくれて、試合まで見れてほんまにっほんっまに嬉しい!!」
ちょっと視界が滲んできたからすぐに拭って笑顔で精市を見る
「おかえりなさい、思い存分テニスしてきて」
幸「…ありがとう。リリ、しっかり見て、心に焼き付けてね。まぁ越前が来てくれればの話だけど」
微笑んだ精市は優しくて、やけど神の子、幸村精市って呼ばれるのがわかるくらいの強さも感じれた
勝敗を賭けた試合がもうすぐ始まろうとしている
同時にあたし達の三年間に終止符を打つ時間も近づいてきている