跡｢どこに留学するんだ？｣

メイドさんが割れたティーカップを綺麗に片付けてくれはってから跡部は聞いてきた

｢イギリス｣

跡｢そうか…｣

跡部はそう言って黙り込んでしまった

こうやってまじまじと跡部の顔を見るのって初めてかも!!

｢跡部って綺麗な顔してるんやなぁ｣

跡部の瞳がゆっくり動いてあたしをとらえた

｢知ってたけど改めてちゃんと見たら綺麗やなぁっと｣

跡｢今さら何言ってやがる。…丸井は何も言わなかったのか？｣

｢へ？ブン太？あ～、まぁ、頑張ってきぃって｣

跡｢そうか｣

｢うん。やから頑張る｣

跡｢お前は…｣

｢てかさ!!跡部は遊びにおいでな!!｣

跡部ってしょっちゅう海外行ってるもんな

跡｢あーん？何で俺様がワザワザ｣

｢いぃやん!!｣

跡部にイギリスまで会いに来てもらう約束をしたあたしは部活に急いだ

みんなにも今日話す

まぁ蓮二とゆっきーは知ってるんやけどな

｢暑いなぁ｣

ブン太の髪の毛みたいに真っ赤な太陽

眩しさはジャッカルの頭皮やな

蜃気楼は赤也の髪の毛みたいやし

この暑苦しさは弦一郎

とか考えながら学校に急いだ