seasonーsummerー
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あれからすぐ青学のみんなとは別れたけどリョーマ君ってどこまで本気なんかわからんし
「決勝、侑士も行くん?」
侑「当たり前やん」
「そっか」
侑「…話たんか」
侑士が読んでた雑誌を閉じた
「まだ。でもゆっきーは知ってるみたい」
侑「幸村が?何でや?」
「きっと蓮二やと思う」
侑「柳か…」
参謀は怖いからなぁ
「あたし、ブン太に言うの怖くてさ」
侑「…」
「でも、自分で決めたことやから話す。それから謙也のとこにも…」
侑「…跡部にもリリの口から伝えたってくれへんか」
「へ?」
真剣な表情で言った侑士に首を傾げた
「侑士から言ってくれていいで」
侑「いや、あいつにはリリから言うてやって欲しいねん」
「…わかった」
あたしが頷くと侑士もニッコリ笑って抱きついてきた
「抱きつくな!!」
侑士をフローリングに沈めるとブン太に電話するために部屋に戻った
「ブン太っ」
丸「駅で待ってろって言っただろ!!」
ブン太が見えたから走って行ったら怒られた
「だって、早く会いたくて」
丸「何だよ?また何かあんじゃねぇだろうな」
「何よそれ!!」
丸「いや、こないだからお前なんか変だし…」
「…」
丸「なぁに黙ってんだよ」
あたしを見てるブン太を見てたら胸が苦しくなって抱きついた
丸「どうしたんだよ?」
頭を撫でながら聞いてくるブン太をさらにキツく抱きしめる
「ごめっ」
涙が出てきて喉の奥が熱くなってきて声がでぇへん
「ブンっ太、ごめんっ」
丸「なんだよ?」
ブン太の鼓動が速くなったのがわかる…
「あたしっ」
丸「…」
「夏が終わったらイギリスに行く」
丸「へ?」
「留学すんねん」
ブン太の顔を見上げたら固まってた
「黙っててごめん」
丸「嘘だろ?だって…」
「ごめん」
丸「いっいつ決めたんだよっ、そんな話一回も…」
「期末テストの後。テスト前から先生に進められてて」
丸「何だよそれ…」
「黙っててごめん」
丸「冗談だろ?嘘なんだよな?だってお前っ高校でもマネージャーしてくれんだろ?ずっと俺の傍にいてくれんだろ!?」
あたしの肩を掴みながら言うブン太に涙が止まらなくなる
丸「なんっで…」
そう呟くとあたしから手を離した
丸「ワリィ、送ってく」
「ブン太っ」
丸「一人で考えてぇから…」
さっき歩いて来た道を引き返した
ブン太はずっと黙っててあたしは涙を堪えるのが精一杯やった