seasonーsummerー
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「次の試合もすぐ終わるんかな?」
幸「どうだろうね」
蓮「リリ、四天宝寺が勝ったみたいだ」
「ほんま?よかった」
一年生ルーキー見つかったんかな?
幸「リリ」
「ん?」
幸「氷帝と青学の試合、観て来ていいよ」
え?だってウチの試合があるやん
幸「忍足の試合観たいでしょ」
眉を寄せてゆっきーを見たら笑われた
「でも…」
幸「青学と氷帝はどちらが勝つかわからないからね」
蓮「氷帝は一度、青学に負けているからな」
幸「俺たちも青学に負けているじゃないか」
蓮「…」
蓮二…
ドンマイ
丸「リリー、あんさぁ…どうした?」
「ゆっきーが氷帝の試合観ておいでって」
丸「氷帝?…青学との?」
頷いたあたしにブン太も何度か頷いた
丸「部長命令なんだし行けばいーんじゃねぇの?」
「でもっ」
幸「行きたくないの?」
蓮「お前の弟の試合だぞ?」
だって…
「侑士は決勝まで来るもん。やからあたしはみんなといとく」
侑士は強いんやから
幸「それじゃあみんな、行くとしようか」
ゆっきーはあたしの頭をポンっとすると立ち上がった
「え?ブン太がS1?」
丸「まっ勝負はついてっからな」
呑気にガムを膨らませるブン太
何か緊張感が全然ない
中学最後の全国大会なんですけど…
「何かなぁ」
丸「ん?」
「ブン太はテニス好き?」
丸「はぁ?当たり前じゃん」
「あたしは…」
上を向いたら白い雲が青い空にやたらと栄えて見えた
丸「どうしたんだよ?」
「春休み、テニスコートで見た精市について行きたいって 思ってん。入学してからはみんなと一緒にいるのが楽しくて楽しくてさぁ」
仁王や比呂士、蓮二に赤也、ジャッカル、弦一郎に精市もこっちを向いて話を聞いてる
「初めて全国制覇した時、大泣きしたこと。生意気な新入生が泣きながら何度も何度も精市達に立ち向ってたり」
赤也を見たら照れたのか拗ねたのかそっぽを向いた
「比呂士が仁王と入れ替わる羽目になったこととか、ブン太の特訓に付き合ったこととか、二度目の全国制覇とか…」
あたしの中学時代の思い出は全部みんなと一緒や
「三年間、みんなと全国制覇を目指してきたやん」
丸「あぁ」
「この大会で最後やって思うと…なんか怖くてさ」
幸「怖い?」
首を傾げたゆっきーに頷く
「どうせならずっと全国大会がこんかったらよかったのにって思ってた」
切「どーゆー意味っスカ」
蓮「赤也」
「何てゆーか…よくわからんねんけど」
丸「最後じゃねぇーじゃん」
桑「そうだ、まだ高校があるだろ?」
仁「そうナリ」
「うん。何かみんながあまりにいつもとかわらへんから怖いって思ってたんがアホみたいでさ」
苦笑いしたあたしの肩になぜか弦一郎が手を置いた
真「リリ」
「何?」
真「俺はお前がマネージャーでよかったと思っている」
「あっありがとう」
弦一郎が弦一郎らしからぬ発言をするからみんな目が点になってる
真「うむ」
「…何赤くなってんの?」
切「ガラにもないこと言ったからじゃないっスか」
丸「気持ちわりぃ…」
桑「バッバカ!!」
真「赤也!!丸井!!ジャッカル!!」
頬を染めてた弦一郎の顔が一瞬で険しくなり赤也達を睨んだ
桑「なっ何で俺まで…」