seasonーsummerー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「留学?」
突然やった
「ちょっ、待ってや!!何で?」
先「忍足さんの語学力なら十分にやっていけると思うんだけど」
いやいやいやいや!!
「あたし、そんなにヤバいんですか?」
思わず胸ぐらを掴んだあたしに若干ビビり気味の担任
先「いや、そうじゃないよ。ただ、先生は君の事を考えてどうかなっと思って」
「何で?」
先「さっきも言ったけど、君の語学力と性格ならすぐに馴染めるだろうしいぃ経験になると思うんだ」
留学…
先「忍足さんはテニス部のマネージャーをずっと頑張ってるよね」
担任を不信に見つめたら苦笑いされた
先「それはいぃ事だけど、将来の事を考えてみた事はある?高校へ進んで何かやりたい事はあるのかな?」
将来…
「ない」
あたしにはやりたい事なんかない
漠然と
ほんまに漠然と、ブン太と結婚できたらなぁくらいしかない
「考えていい?」
先「もちろん」
担任は優しく微笑むと頭を撫でてくれた
もちろん叩き返したけど
「将来の夢か…」
小さいときはお姫様で侑士と謙也を召使いにするやった
幼稚園の年長さんでは社長さんで侑士と謙也を掃除で雇うやった
小学校では総理大臣で侑士と謙也を選挙カーのうぐいす嬢にするやった
そして今
全国制覇をするしか頭になかった
「全国制覇…か」
その先に何があるんやろう?
家に帰ったら侑士がソファで読書してた
横に勢いよく座る
「侑士、将来どうするん?」
侑「将来?」
本から目を上げてあたしを見る侑士
「なんかしたい事あるん?」
侑「うーん、あらへんなぁ」
やっぱな
侑士やもん、何も考えてないよな
侑「まぁ、医者にはなるんやろなとは思ってるけどな」
「はぁ?!」
侑「そない驚く事か?謙也かてなるやろしな。ウチの家系ならなんとなく思うやろ」
「マジで…」
そんなん思った事なかったし
侑「リリは?お嫁さんか?」
あたしってそんなキャラにしか思われへんの?
「考えてんねんな」
侑「ん?」
「みんな何かしら考えてんねんな」
侑「どないしたん?」
「全国三連覇の先には何があるんやろ?」
侑「リリ?」
「あたしにも何か残るんかな…」
選手じゃないあたしに何が残るんやろう?
高校の三年間もあたしは精市の元、あのメンバーと全国制覇を目指すんかな?
その先は?
マネージャーのあたしに何か残るんやろか?
侑「何かあったんか?」
侑士に肩をたたかれて我に返った
「ううん、何もないで。それより数学教えて」
侑「数学?リリ苦手なんちゃうの?」
「苦手やからやん、あたし期末で10位以内に入るて決めたから」
侑「10位?!」
目を点にする侑士に頷いて教科書を広げた