seasonーspringー
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「はぁ」
仁「まぁだ仲直りしとらんの?」
仁王があたしの前の席に腰を下ろした
「ブン太に最低な事言ってもうた」
仁「最低な事?」
「何であんな事言うたんやろ…ほんま自分が嫌になる」
机にへばりついたあたしの頭を仁王が撫でた
仁「何があったんじゃ?話してみんしゃい」
目だけ仁王を見て表情を確かめた
優しく微笑んでるのが見えた
こんな時の仁王はちゃんと話を聞いてくれる…はず
「ブンちゃんは謝ってくれてチュウだってしてくれたのに…あたし、何か…疚しい事あるからブンちゃんはそんなんするんやろとか言ってしまってん」
仁「チュウ…」
小さく呟いた仁王に頷く
「で、ブンちゃんが何が?って言うから白川さんって…」
仁「ブンちゃんは何て?」
「なんも…。走って逃げたから」
「あたしな…ブンちゃんが他の人と話すの嫌って思ってしまう。白川さんに優しくするブンちゃん見たら胸が痛くなるしモヤモヤしてくんねん」
仁「普通じゃろ」
「でもなんか…自分が汚い人間みたいな気がする」
仁「リリは純粋やの」
「どこが?汚いやん」
仁「嫉妬する自分を責める必要ないぜよ。優しすぎじゃ」
「…」
そんないいもんじゃないって…
あたしは卑怯やし汚いよ
仁「俺だって嫉妬するし別れてくれんかなとか、俺のもんになってくれんかなって思う」
「へ?」
仁「傷ついてるのを見ると優しくしてしまう。それに下心ないかと言われると…微妙じゃし」
仁王って好きな人いんのー?!
仁「けどそれで自分が卑怯だとか汚いとは思わん。好いとるんやから仕方ないぜよ」
「仁王!好きな人いんの?!」
仁「あぁ~、例えよ」
はぐらかす仁王のネクタイを引っ張った
「嘘つくな!!」
仁「何が?ほれ、ブンちゃん。早く仲直りしんしゃい」
ブンちゃん?
席を立った仁王
前を見たら前の前の席にブン太がいた
仁王の奴…やっぱハメられた!!
悔しい!!むっちゃ!!激!!悔しい!!
丸「ごめん」
仁王の座ってた席に座るなり謝るブン太
謝るのはあたしの方やん
丸「お前が嫉妬するとか思わなかったから…」
「う…」
なんとも言えへん
何か情けないし恥ずかしい
丸「でもお前が不安になるよーな事はなんもねぇから」
「わかってる…」
丸「つか、もうしねぇから」
ブン太の手があたしの髪に触れた
丸「リリ以外いらねぇし」
「ブンちゃん」