seasonーspringー
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丸「こないだは悪かった!!」
せっかく教室まで行ったのに屋上に戻って来た
丸「待たせてごめん」
手を合わせて謝るブン太
「ズルい」
丸「へ?」
「あたしばっか…」
怒ってたのに…許してしまうやんか
丸「リリ?」
「あたしばっかブン太好きみたいで嫌や」
最近ほんますぐ泣くし
自分がうざいわ
丸「お前さ」
「?!」
こっこいつ!!今っ!!あたしの涙、舐めよった!!
丸「んなこと言ってっと我慢できなくなんじゃん」
「我慢?」
丸「お前がいーならいーけどさ」
「何がいいん?」
丸「決まってんじゃん」
ブン太の手があたしの腰に回ると一瞬で距離がなくなった
丸「お前の初めては全部俺がもらうってこと」
「初めて?」
初キス→初エッチ→初結婚てか?
「いや!!結婚は最初で最後しかないから!!」
丸「何言ってんだよ」
眉をしかめるブン太の顔を見つめた
やっぱ男前やんな…
わかってるけどさ
ふいに唇に目がいって恥ずかしくなる
丸「何だよ?人の顔まじまじ見んな」
でもブン太の唇って柔らかくて甘くて好き
丸「口あいてる…」
唇が近づいてきてあたしの口を塞いだ
「んっ」
ブン太のキスはいつでも優しくて甘くてあったかい
せっかく幸せ気分に浸ってたのにブン太の手がセーターの中に入ってきた
「ちょっ!!なに?!」
丸「何が?」
「何がじゃないよ!!手!!」
ブン太の手があたしのブラウスのボタンを外してる
「なっ何考えてんの?あかんて!!」
丸「俺の事好きなんだろ?」
そっそんな可愛い顔して聞いてこんといて!!
「そっそれはそれやん!!つか今学校やし!!昼間やし…」
丸「愛があれば場所も時間も関係ねぇだろ」
「あるよ!!大いにあるよ!!あたしは決めてんねん!!どうしようもないくらいに好き合った彼氏と夜景の見えるホテルでお花に囲まれて」
丸「ストップ」
「永遠の愛を誓いながら感動して涙を流すくらいに」
丸「ストップ!!」
「ん?なによ!」
妄想スイッチが入ったあたしは自分の指を絡めたままブン太を見た
丸「はぁ」
明らかに大袈裟なため息をつかれた
丸「わかったからさ、黙っててくんね?な?」
あたしがコクリと頷くと再びブン太の手がブラウスに…
「ちょい!!だから!!あかんてば!!」
丸「何?!」
「全然わかってない!!わかってへんやん!!」
丸「だー!!何だよ!!」
「まさか…」
ははーん
丸「何?」
「やましいことがあるんやろ?」
丸「は?」
ブン太が間の抜けた顔になった
「あるんやろ?」
丸「やましい事って何だよ?」
「白川さん…」
名前を呟いた途端、何か自分が汚く思えた
「やっやっぱ何でもない!あっあたしもう教室行かな!!」
あほあほあほ!!!!
最悪や!!
「ほんま…最低…」
切「リリ先輩?」
「へ?」
名前を呼ばれたから振り返ったら赤也が立ってた
切「何で泣いてるんすか…」
「泣いてる?ほんまや…あははは」
切「仲直り…してないんすね」
「あ…かや…」
腕を引っ張られて抱き締められた
切「俺、諦めてないんすよ…」
「あたしっ」
切「先輩が泣き止むまで…それまでの間だけ…」
弱々しく言う赤也に胸が締め付けられた
何でこんななんやろ
やっぱり誰も傷つけたくないのに
赤也、ごめん
ごめんな
早く泣き止みたいのに
涙は後から後から
湧き出てきて止まらへん
ブン太…
ブン太じゃなきゃ
あたしあかん
誰にも渡したくないよ