seasonーspringー
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丸「幸村君早く戻って来ねぇかなぁ」
「精市が退院したら、いっぱい遊んでもらうねん!」
丸「俺だって!」
「美術館にも行きたいし、動物園にも行きたい!」
丸「何それ、デートじゃん」
「そやで。いくらブン太でも、邪魔はさせんからな!独り占めしてやるんやから!」
丸「ずりぃ!」
「ブン太は精市とテニスしたらええやん」
丸「当然!やっぱ幸村君がいたら引き締まんじゃん?」
ブン太がそんな事言うなんて!!
「あ…」
丸「ん?」
ゆっきーの病室から白川さんが出て来た
丸「白川じゃん!!お前も見舞い来てたんだ」
白「丸井君…」
白川さんの視線がブン太からあたしに動いた
白「昨日はごめんなさい。私…部誌を届けに来ただけだから、それじゃあ」
ペコッと頭を下げると足早にあたし達を通り越した白川さん
丸「白川??おい!!リリ、先行ってて」
ブン太が白川さんを追いかける
「何で…」
あかんあかん!!笑わな!!
「ゆっきー!!」
深呼吸をしてから病室の扉を開けた
幸「リリ」
部誌から目を上げてあたしをみるゆっきー
「今白川さんに会った!!部誌…あたしが持って来たらよかったのにごめんな」
幸「いや、彼女から話は聞いたから。ブン太は一緒じゃないの?」
「何か白川さん追いかけて行った」
幸「ブン太が?」
ゆっきーはちょっと驚いた顔をしたけどすぐに笑顔になった
「ブン太遅いなぁ」
幸「何でブン太が白川さんを追いかけて行ったの?」
「わからん」
りんごをかじりながら首を傾げた
幸「そう…」
「何でやろ?」
幸「俺にもわからないよ」
「やんな」
苦笑いしたゆっきーを横目に窓の外を見たら雲行きが怪しくなってた
「降るんかな」
幸「降りそうだね。リリ、ブン太が来たら言っておくから降る前に帰ったら?」
「でも…」
幸「ここへ来てだいぶ経つし…ブン太が来るかわからないだろ」
「…」
幸「遅くなると心配だから…ね?」
そんな風に言われたら頷くしかない
「わかった」
幸「ブン太にはちゃんと言っておくよ」
「うん」
幸「それじゃあ、またね」
「うん。ゆっきーもあんまり無理しんといてな?」
幸「あぁ」
「じゃあ」
廊下に出てもやっぱりブン太はおらんかった
「どこ行ったんやろ」
結局、その日は連絡はなかった