｢ドリンクはこれでよし!!｣

大｢あの｣

｢ん？｣

大｢立海の忍足さんかな？俺、青学の｣

菊｢おーいしぃ!!｣

大｢英二!!どこにいたんだ？｣

菊｢大石を探してたんだよ｣

大｢食堂前に集合だっただろ？｣

菊｢そうだっけ？｣

｢あの…｣

菊｢ん？誰だっけ？｣

大｢あっ!!ごめん!!青学の大石です。竜崎先生に頼まれて｣

菊｢あー!!氷帝の忍足の姉ちゃんでしょ？｣

大｢英二!!指を指すなんて失礼だろ!!すみません!!｣

｢いやいや!!立海の忍足リリです!!買いだし付き合っていただけるんですよね？よろしくお願いします｣

ペコッと頭を下げると英二って呼ばれた外ハネ頭の人によろしくーってピースされた

大｢そっそれじゃあ行こうか｣

｢はい｣

菊｢ねぇねぇ、リリちゃんって何で立海なのー？｣

大｢英二っ!!｣

この二人、侑士とがっくんみたいやな

｢いいよ、大丈夫。あたしが立海に入ったのは侑士と同じ学校は嫌やったし氷帝はなんかちゃうなぁって思ったから｣

菊｢えー!!じゃあ青学でもよかったじゃん｣

｢セーラー服嫌やったし、テニス部の見学に行った時にたまたま精市も来てたんやけど、精市がプレーしてるのを見て立海に入ろうって決めてん｣

大｢精市って部長の幸村のことかい？｣

｢そっ!!圧倒的な強さで相手を翻弄する精市は凄かってん！｣

大｢凄いな…｣

菊｢幸村って、もうテニスできないの？｣

大｢英二!!｣

菊丸君、なかなか凄い質問してくんな…
思わず苦笑いする

｢できるって信じてるけど…症状は悪化してるみたいやから…｣

ヤバい…
泣きそうや

菊｢大丈夫!!そんなに強いんだったら簡単に病気なんて負けないって!!｣

菊丸君を見たらひまわりみたいな笑顔であたしを見てた

｢ありがと…｣

菊｢にゃはっ｣

お礼を言うと菊丸君はふにゃっと笑って大石に飛びついた

大｢忍足さん｣

｢ん？｣

大｢俺も幸村の病状はわからないけど、大丈夫。信じて待とう｣

｢大石君…｣

少し寂しそうに笑う大石君に頷いて、あたしも笑い返した