seasonーautumnー
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「ブンちゃーん!!」
教室に入ると真っ赤な頭がこっちを向いた
丸「お、リリ。ちょーどいいところに」
ブン太に指をクイクイされた
「何?何かくれんの?」
丸「んなわけねぇだろ。これつけてくんね?」
差し出された手にはボタン
なるほど。あたしにボタンをつけろと…
家庭科2ですがいいですか?
丸「真田達委員会だからミーティングまで時間あるし」
「わかった。じゃあ先生に針と糸借りて来るわ」
鞄を机に置くと再び廊下に向かう
丸「おう、サンキュー」
あ…
丸「どうしたんだよ?」
すぐに戻って来たあたしを不思議そうに見つめるブン太
「樺ちゃんにもらったソーイングセットがある!!」
丸「かばじ?」
鞄をあさるあたしに質問してくる
「氷帝の跡部わかる?」
丸「当たり前だろぃ」
「その後ろにいつもいる背の高い1年生の子」
丸「あぁ!!」
ブン太は樺ちゃんがわかったらしく頷くとガムを膨らませた
「ブンちゃん」
丸「ん?」
「糸が赤しかない」
丸「はぁ!?」
「まぁブンちゃん赤似合うからいいやんな!!」
そう言って針に糸を通す
「あれ?」
入らへん。
もっかい…
「あら?」
もっぺん…
「何で!?」
軽くイラついてきた!!
「だー!!」
丸「お前、目ぇ悪ぃの?」
呆れた顔をしながら頬杖ついてるブン太
「悪い」
丸「眼鏡すりゃいぃじゃん」
眼鏡なんかするわけないやん!!あの変態伊達眼鏡が弟やのに!!
「入れー!入らんかー!」
丸「…」
「ちっ」
丸「ほれ、貸してみ」
ため息をついたブン太に針と糸を奪われる
「おぉ!!」
丸「天才的だろぃ?」
「うん!!さすがブンちゃん!!天才!!」
一発で見事に糸を通したブンちゃんに拍手を送るあたし
仁「なぁに騒いどるんじゃ?」
振り返るとドアの所に仁王がいた
「ブン太が針に糸通してん!」
仁「は?」
あたしの返答にさすがの詐欺師も眉を寄せる
丸「ボタンが取れたからリリにつけてもらうんだよ」
仁「あぁ」
近づいて来た仁王にブン太が説明した。
よし!!ボタンをつけよう!!
仁「確かリリは家庭科苦手じゃなかったかのう?」
丸「え?まじ!?」
「うん!!でも頑張る!!」
意気込むあたしになぜかビビるブン太