prologue
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切「璃梨せんぱーいっ!」
「赤也?どしたん?2年の教室に用事?」
あれから、あたしは精市に許可をもらって赤也の特訓に付き合うようになった
すっかり仲良くなって、赤也って呼ぶようにまでなった!赤也もすっかり懐いてくれた!
実の弟よりも可愛い後輩ができて最近、機嫌いい私!
切「真田さんとこに行くんス!」
赤也は嬉しそうに果たし状と書いた紙を見せてきた
「そっか!頑張れ!」
切「もちろんっス!」
赤也は走って弦一郎の教室に入って行った
放課後、テニスコートに集まる
真「ここは任せてもらおう」
弦一郎はジャージを脱ぎ、あたしに渡すとコートへ入って行った
蓮「全く人が良いな、弦一郎は」
幸「フフ、案外好きなんだよ。あぁいう無鉄砲な子が」
とか言いながら、2人も好きな感じやと思うけど…
幸「特訓の成果が楽しみだよ」
精市があたしを見た
「楽しみにしてて!」
笑顔で返した
が、試合は弦一郎が優勢
真「とどめだ!」
弦一郎の放ったボールの勢いで赤也は地面に倒れた
切「うわぁぁぁ」
「赤也!」
真「決まったようだな」
弦一郎がコートに背を向ける
切「待てよ」
?
赤也がゆっくり起き上がった
切「逃げんじゃねぇよ」
弦一郎が赤也の方を向く
切「へっ」
背を向けてた赤也もこっちを向いた
?!
目が、赤くなってる…
丸「何だ、あの目?!」
弦一郎が構えると、赤也がボールを打った
そのボールは弦一郎の顔をめがけて飛んできた
「あぁ!」
弦一郎はギリギリ、ラケットで受け止めたもののボールはガットにめり込んでた
凄い力…
切「アンタ、潰すよ…」
赤也はさっきよりもスピードも力も格段上ってた
しばらくして、弦一郎はとうとう風林火山の火を発動させた
切「わぁっ」
真「どうした?もう終わりか?」
またしても地面に倒れた赤也
切「ま、まだまだ」
落としたラケットを拾いあげ、立ち上がった赤也の目は、元の目に戻ってた
再び赤也が構えると
幸「そこまで!キミの負けだ。切原君」
精市が止めに入り、コートへ入って行った
切「俺の…」
幸「そうだ。キミの負けだ。今の実力では何度やっても結果は同じだ」
切「?!」
蓮「キミはもっと強くなれる」
切「あっ?!」
真「テニス部に入って、さらなる高みを目指せ。俺たちはいつでも相手になってやる」
それだけ言うと3人はコートから出て行った
「仁王、それ弦一郎にバレたらめっちゃ怒られると思うで?」
仁「バレはせんよ」
仁王が弦一郎に変装してる
切「俺!テニス部に入るっス!」
「ん?」
あ、赤也や
振り返ると赤也が走ってきた
切「けど、負けたからってわけじゃないっスよ!いつかアンタら倒して、No.1になるためっスから!」
仁「そうか」
切「へへっ」
仁「よし、それならまず基礎練だ。今からグランド100周!行ってこい!」
切「へ?…いっ今から100周?!ひっひぃー」
赤也は素直に走って行った
仁「ピヨっ」
「仁王!かわいそうやん!」
仁「からかいがいのある奴じゃなぁ」
嬉しそうな仁王
「もう!あ!せーいちっ!」
幸「璃梨、遅かったね」
みんな揃ってグランドで走ってる赤也を見てる
桑「アイツ、また仁王に騙されたのかよ」
丸「やっぱおもしれぇやつ!」
呆れてるジャッカルと笑ってるブン太
幸「フフ、これから楽しくなりそうだね」
真「全く、たるんどる」
「赤也に教えてあげんでいいの?」
蓮「璃梨、教えてやったらどうだ?」
「あたしが?いいの?」
幸「構わないよ」
「わかった!」
丸「あ、俺も行く!」
我らが二年生エースはこの日、無事にテニス部に入部した!
ーマドンナと2年生エース ー