第二章 本編
教室に入ると中学からの友人である龍真が話しかけてきた。
「おはよー、朝から噂になってるね」
「何が?」
「美形兄弟、喧嘩をするってね」
「なにそれ、兄弟なんだから喧嘩ぐらいするよ。それをどうしてこんな話題にするのかな……」
呆れたように席に着くと、そのまま龍真が話し出す。
「だってさ、蓮も蒼くんも顔面偏差値高いし、しかも兄の方はなんでもこなしてしまう天才肌。加えて弟くんは運動神経抜群!」
「天才肌って、別にすごいことでもなんでないよ」
芸術家でもなく、音楽の才能があるというわけでもない。
ただ、周りからは できる人=天才 だと思われているようだ。
蓮自身、苦労している。
それをみんなが知らないだけである。
鞄から一限目の教科書と筆記用具を出す。
「ま、俺は知ってるからな、お前が大変な立場にあるってこと」
蓮の前の席に座り、龍真は机の上に両腕を組んで頷いている。
中学時代、初めて声をかけてくれたのも龍真だった。
あまり人と関わらないようにして過ごしていた蓮にとって最初は困った存在だった。
少しずつ話していく中で彼は周りにいる、自分のことを外見しか見ていない人達とは違うということが分かってきたのだ。
途端に龍真といると楽しくなった、中学時代、反抗期はあったけれどそのときも龍真の家に泊まったり、遊びに出かけたりもした。
もちろん、自分の家の事情も話した。
話しを聞いていた龍真は、
《人に決められた人生を歩くなんて楽しくない。自分が好きなこと思い切りやるのが人生だ!》
そう言って励ましてくれたのだ。
良き友に出会えたと思った。
「ところで、蓮」
「なに?」
「一限目の小テスト、ヤマ教えて?」
「ダメ、自分で勉強して」
速攻で返す。
お願いします、蓮さまとか言って拝んでいるけれど、朝からこの光景、見たなと思う。
そうだ、弟だ、と思うのだった。
「おはよー、朝から噂になってるね」
「何が?」
「美形兄弟、喧嘩をするってね」
「なにそれ、兄弟なんだから喧嘩ぐらいするよ。それをどうしてこんな話題にするのかな……」
呆れたように席に着くと、そのまま龍真が話し出す。
「だってさ、蓮も蒼くんも顔面偏差値高いし、しかも兄の方はなんでもこなしてしまう天才肌。加えて弟くんは運動神経抜群!」
「天才肌って、別にすごいことでもなんでないよ」
芸術家でもなく、音楽の才能があるというわけでもない。
ただ、周りからは できる人=天才 だと思われているようだ。
蓮自身、苦労している。
それをみんなが知らないだけである。
鞄から一限目の教科書と筆記用具を出す。
「ま、俺は知ってるからな、お前が大変な立場にあるってこと」
蓮の前の席に座り、龍真は机の上に両腕を組んで頷いている。
中学時代、初めて声をかけてくれたのも龍真だった。
あまり人と関わらないようにして過ごしていた蓮にとって最初は困った存在だった。
少しずつ話していく中で彼は周りにいる、自分のことを外見しか見ていない人達とは違うということが分かってきたのだ。
途端に龍真といると楽しくなった、中学時代、反抗期はあったけれどそのときも龍真の家に泊まったり、遊びに出かけたりもした。
もちろん、自分の家の事情も話した。
話しを聞いていた龍真は、
《人に決められた人生を歩くなんて楽しくない。自分が好きなこと思い切りやるのが人生だ!》
そう言って励ましてくれたのだ。
良き友に出会えたと思った。
「ところで、蓮」
「なに?」
「一限目の小テスト、ヤマ教えて?」
「ダメ、自分で勉強して」
速攻で返す。
お願いします、蓮さまとか言って拝んでいるけれど、朝からこの光景、見たなと思う。
そうだ、弟だ、と思うのだった。