二人の甘い時間
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彼女が風邪を引いた。
昨夜、寒気がすると言っていたからやはり熱が上がってきてしまったようだ。
音が鳴り、彼女から差し出された体温計の数値を見る。
「37.6℃……」
「はぁ……やっぱり熱がある……」
頬を赤くした彼女がため息を漏らす。
今日はお互い仕事が休みなため、樹がゆっくりと休むよう伝える。
額に手を当てると熱い。
解熱剤を飲んでいるので、もうすぐ下がってくるだろうと思うが、眠気も出てくるだろう。
「何か食べたいものある?」
「うーんと、プリン」
「わかった、これから買ってくるから暖かくして休んでてね」
頭を優しく撫で、樹が寝室を出て行こうとした。
「……いか、ないで」
彼女が彼のシャツの裾を掴んでいる。
「すぐそこのコンビニに行くだけだから」
「やだ」
だるいはずなのに彼女は身体を起こしてきた。
「一人は、寂しい……」
心細いと言いたいのだろう。
熱で潤んだ目がそう訴えている。
樹はそっと彼女をベッドに横たわらせる。
「それじゃあ、君が寝るまでここにいるよ」
愛しい彼女のお願いなら聞かないわけがない。
それでも心配性な彼女は樹に《私が眠るまで手を握っていて欲しい》と言ってきた。
身体と同じくらい熱い手のひらを握る。
風邪で辛いというのに彼女は安心したように微笑んだ。
「ゆっくりおやすみ」
「うん……」
ようやく眠った彼女に、樹は早く良くなってねと思うのだった。
※※
数時間後、彼女が目を覚ましたようなので購入してきたプリンを持って樹は寝室へと足を運んだ。
「プリン買ってきたけど食べれそう?」
身を起こす姿は先程より顔色も良く、体調も楽になったようだ。
「食べる!ありがとう」
わーいプリンだと喜ぶ姿は可愛くて仕方ない。
早速彼女に渡そうとするが、彼女は受け取ろうとしない。
「どうしたの?」
「……食べさせてほしいな」
見上げてくる彼女の頬が赤い。これは熱のせいではない。
(おねだりしてくるこの表情、たまらない)
樹の中の彼女に対する愛情が一気に上昇する。
「可愛い奥さんのためだから、いいよ。ほらこっち向いて」
プリンをスプーンで掬い、可愛い奥さんの口に入れる。
「甘い、美味しい」
もう一口ちょうだいとお願いしてくる姿がまるで甘えた子どものように思えてくる。
彼女との子どもなら、何人でも欲しいな……
甘え上手で、優しくて、恥じらう姿も可愛い彼女との子どもの事を考えて想像してしまう樹なのであった。
END.