ぬらりひょんの孫 二次創作 鯉若編
ここ最近、妻の若菜が早く就寝し、はっきり言って鯉伴は寂しい思いをしていた。
ある夜、鯉伴は先に寝所へと向かい、湯上がりの若菜を待ち受ける。あとは眠りにつくだけだと言わんばかりの夜着姿の彼女が襖を開けて入って来た。
「あら、鯉伴さん。今日はもうお休みなんですか?」
お風呂上がりの温かな姿で、夫が先に寝床にいたことにすら疑問も抱かず、布団に腰を降ろした。
この天真爛漫な性格が好きなんだがねぇ……
そのまま若菜のペースに鯉伴も乗せられそうになる。
「いや、俺は若菜に……」
彼女はにっこり笑うと《鯉伴さんお休みなさい》と言い、敷かれた布団の中へと潜り込んでしまった。
「若菜、なんで最近眠りにつくのが早いんだい?」
「……」
彼女と鯉伴の間に静寂が訪れ、何か不味いことでも言ったのかと鯉伴が後悔し始めたとき、ようやく若菜が口を開いた。
「あの……鯉伴さん」
「なんだい?若菜」
若菜は身体を起こし鯉伴の耳元で話す。
「私が最近早く眠りにつく理由は……」
「っ、若菜!」
その理由を聞いた鯉伴は、反射的に妻を抱き締めてしまう。
「あっ、鯉伴さん……」
「若菜がそんなに俺のことを思ってくれてるなんて聞いたら身体が勝手に動いちまったのさ」
「えっ、あっ、あの……」
困ったように見上げる焦茶の瞳に、鯉伴はますます心を奪われるのだった。
「若菜、可愛いすぎるって」
その夜、若菜は鯉伴に朝方まで愛されたそうな。
――私が早く眠りにつく理由、それは夢の中でも鯉伴さんと一緒にいたいからです――
~END~
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