サン光
「メイドの日?」
あぁ、だから街中でメイド服の人達とすれ違う事が多かったのか、と1人納得をした。
性別関係なしに身につけては駆け回ってい人々を思い出し、私は目の前で腕を組んで話を振ってきたサンクレッドを見る。
え、そんな話をしてきて…まさか私に着てほしい、とかそんな?
真意を測りかねて、そう尋ねれば彼は「うーん」と唸り声を上げて首を傾げた。
「どう、なんだろうな…見たいか見たくないかと改めて聞かれると……そうだな、少し見たいとは思う。きっと愛らしいだろう」
なんて恥ずかしげもなく、するりとその口から出てきたものだから思わず照れてしまった。
違うそうじゃなくて。
「見たいの…?男のメイド服姿…」
「男の、というかはお前の」
そこを間違えないで欲しいと念を押されてしまったが、見た所で…と首の後ろを搔く。
「別に、着たくないのならそれでいい。お前が嫌だと思う事をさせるつもりはないからな。言っただろう?見たいか見たくないかで聞かれたら、ってな」
それは紛うことなき本心のようで、惜しむような様子も見えず思わず安堵の息を吐いた。
そう思っていたら、サンクレッドの口の端が引き上げれるのが見える。ニヤリとした、何かを企んでいるような。
「ただ……もし着たのなら、覚悟して着た方がいいぞ」
その言葉に一瞬だけ目の前が暗くなってしまった。
ほんの、ほんの少しだけ着てみようかなと思った考えを一瞬で打ち消すには充分。
あぁ、だから街中でメイド服の人達とすれ違う事が多かったのか、と1人納得をした。
性別関係なしに身につけては駆け回ってい人々を思い出し、私は目の前で腕を組んで話を振ってきたサンクレッドを見る。
え、そんな話をしてきて…まさか私に着てほしい、とかそんな?
真意を測りかねて、そう尋ねれば彼は「うーん」と唸り声を上げて首を傾げた。
「どう、なんだろうな…見たいか見たくないかと改めて聞かれると……そうだな、少し見たいとは思う。きっと愛らしいだろう」
なんて恥ずかしげもなく、するりとその口から出てきたものだから思わず照れてしまった。
違うそうじゃなくて。
「見たいの…?男のメイド服姿…」
「男の、というかはお前の」
そこを間違えないで欲しいと念を押されてしまったが、見た所で…と首の後ろを搔く。
「別に、着たくないのならそれでいい。お前が嫌だと思う事をさせるつもりはないからな。言っただろう?見たいか見たくないかで聞かれたら、ってな」
それは紛うことなき本心のようで、惜しむような様子も見えず思わず安堵の息を吐いた。
そう思っていたら、サンクレッドの口の端が引き上げれるのが見える。ニヤリとした、何かを企んでいるような。
「ただ……もし着たのなら、覚悟して着た方がいいぞ」
その言葉に一瞬だけ目の前が暗くなってしまった。
ほんの、ほんの少しだけ着てみようかなと思った考えを一瞬で打ち消すには充分。