処女の陰核とノーパンと文化・社会

マヤは、今日の「陰核文化社会論」の授業にも、いつものようにスカートのしたは「ノーパン」で出席していた。自然に座っていたが、内心では恥ずかしさと興奮が入り混じっていた。だから、「全裸」についての授業の内容が全くと言っていいほど、頭に入ってこなかった。

授業中ふと先生と目が合ったように感じたとき、マヤの興奮は最高潮に達してしまった。先生の視線にさらされた瞬間、彼女の体は痺れ、腰に力が入ってしまった。彼女は先生の前で「ノーパン」だったことを恥ずかしいと思ってしまう反面、興奮を抑えきれずにいた。先生は何も気づかずにいつも通り話し続けていたが、マヤはその後も先生の視線を意識し続けていた。

授業が終わった後、マヤは勇気を振り絞り、先生に相談があると伝えることに決めた。教卓の前まで向かうと、先生は教卓を片付け終えて荷物をもって帰ろうとするところだった。マヤのことに気づいた先生が、こちらを向いて目が合った。

「あの、先生、少しお話があります」と、マヤは小さな声で告げた。恥ずかしさで火照っていたのが自分でもわかった。

「いいですよ。私の部屋でいいかな?」マヤは先生の言葉に頷いて、無言で先生の後についていった。
「どうぞ、お話を聞かせてください」と、先生は穏やかな笑みで彼女を導いて自分の部屋に入るように誘った。
「部屋で二人きりになる場合は、扉を開けておくのがルールなのですが。他の人に聞かれたくないプライベートなことですか?それなら、扉は閉めておきましょう」

扉が閉まり、先生だけが自分の前で、自分の言葉を聞いてくれる。マヤは、自分の心臓が鼓動を速めるのを感じ、息をするたびにその音が部屋に響くように感じた。まずは大きく深呼吸をした。

そしてマヤは言葉を選びながら、自分が処女であること、そして処女なのに性的な欲望を抱えていることを打ち明けた。彼女は、どうしたら自分自身を受け入れ、そして自分らしく生きていくことができるのか、アドバイスが欲しかったのだ。

「陰核文化社会論を学んでから、自分の性的な欲望に気づきました。でも、処女だからどうしたらいいかわからないんです。」

先生は真剣な眼差しでマヤを見つめながら、「うん、なるほど」とつぶやいた。
マヤの言葉に、先生も考えを巡らせているようだった。部屋に静寂が訪れた。

部屋の空気は静かで、外からの音はほとんど聞こえなかった。本棚が部屋の壁面を埋め尽くしていた。色も大きさも少しずつ違うたくさんの本と、ファイルの背表紙が、整然と並んでいる。よく見ると、本が寝かされていたり、並んだ本の上にさらに本が積まれたりしていた。小さな図書館みたいだとマヤは思いながら、先生の言葉を待っていた。

「まず、マヤさんは自分の欲望に気づけたことが素晴らしいことです。性的な欲望を持つことは、当たり前のことなのですよ。」
先生は彼女に向かって話しはじめた。
「しかし、処女であることに悩んでいるのも分かります。陰核文化社会論が発展する前から、私たちは社会から処女を守るように教育されてきました。でも、処女であることが絶対的に正しいことでも、反対に悪いことでもありません。自分の体や性を自由に楽しむことができるようになるためにも、まずは自分を受け入れることが大切です。」

マヤは、先生の言葉に少し安心したような表情を浮かべた。
先生の言葉に、マヤは少しずつ自信を取り戻していった。

「でも、どうやったら自分を受け入れられるようになるんですか?」

先生は、目をつぶって少し考えてから、言葉を続けた。

「マヤさん、まずは、自分自身をよく知ることが大切です。自分を知ることが、自己理解を深める第一歩です。そして、自分の性的欲求を受け入れ、それを否定しないで認めることができるようになると、他人の目を気にすることなく、自分自身を受け入れることができるようになるのです。」

先生の言葉に、マヤは深く頷いた。
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