緑の風−1
邸に着き、[#da=2#]を横抱きにしたまま俥を降りる。
「おかえりなさいませ。奥方様、お怪我でも?」と家令が心配して声をかける。
「いや、酒も進んで少し疲れただけだから問題ない」
(俥の中で散々いたぶった本人が〜)赤い顔をした[#da=2#]は酔っ払っていると思われたらしく、「お水をお持ちしておきます」と言われただけでそれ以上は聞かれずに済んでほっとした。
部屋の前をそのままスタスタと歩いて通り過ぎる。
「鳳珠?」
「今日は一緒に湯浴みをしよう」
「えっ?」
「嫌か?」
「えと・・その・・恥ずかしいです・・・」
「恥ずかしいだけなら大丈夫だな」
鳳珠は背を向けてさっさと脱いで「早く来い」と言って先に浴室に入ってしまった。
羞恥心は拭いきれなかったが
意を決して用意をして入る。
体を洗ってから「向こう向いててください」と言ってそっと湯船に入る。
鳳珠が後ろから抱きしめてくる
「こうしたら恥ずかしくないだろう」と耳元で囁く。
「お湯の中の[#da=2#]はいつも以上に艶かしいな。溺れてしまいそうだ」
と言いながら少しずつ鳳珠の手が動き始める。
「[#da=2#]はどこもかしこもやわらかいが・・やはり胸が気持ちいいな」
と言いながら大きな手のひらで包んで、形を変えていく。
「ん・・・恥ずかしい・・っゃぁ・・」
頂きをつままれ声が出る。
いつものように脚を開かれ、鳳珠の手が秘部に触れる。
「鳳珠・・・」
振り返って口付ける。
腰に当たる鳳珠自身が熱く主張しているのがお湯ごしにもわかる。
「[#da=2#]・・・トロトロになってる・・・」
(鳳珠の声・・・いつもより色っぽい)お湯の暖かさもありクラクラするのが早い気がする。
愛撫の手が再開し、指が中に入ってきて[#da=2#]は鳳珠の腕を掴む。
いつからか、「敷布を掴むなら私を掴め」と言われてから昇りつめていく時は鳳珠の腕か背中にしがみつくようになっていた。
「あぁんっ・・もう・・」
指で桃華のいいところをつつき蕾を撫で上げると「鳳っじゅ・・」と小さくつぶやいて達した。
「お湯の中は気持ちがいいがのぼせてくるのが難点だな」
と言いながら[#da=2#]の向きを変え腕を首に回すと一気に中に突き上げた
「あんっ・・・やぁ・・」
達したばかりでまだ敏感になっている桃華はいつも以上に反応する。
「ふぁぁん・・・ほう、じゅ・・・」
「[#da=2#]・・綺麗だ・・・」
「もうだめ・・・」
「一緒に、いこう・・[#da=2#]・・・」
お湯の中で意識が弾け、鳳珠も己の欲を注ぎ込んだ。
浴槽の縁に腰掛けて[#da=2#]を膝に乗せ少し呼吸を落ち着かせる。
自分が落ち着いてから[#da=2#]を見るとまだぼんやりしていたので、抱きかかえて長椅子に寝かせて水を飲ませる。
自分の髪を拭いたり、[#da=2#]の髪を拭いているうちに少し落ち着いてきたみたいで「鳳珠、ひどい」と小さな訴えが聞こえた。
「大丈夫か?ちょっと悠舜に当てられて攻めすぎた、すまない」
すまないとは思っていないが一応謝っておく。
軽く夜着を羽織って、きた時と同じように抱えて室に戻る。
寝台におろして、もう一度水を飲ませてから
「今度はゆっくり愛するから」
と言って覆い被さった。