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桃色吐息


徐々に口付けは深くなっていく。
愛していると何度も伝えながら、[#da=2#]の白い肌に紅い華を散らす。
少しずつ、自分のものと刻みつけるように。

見下ろした[#da=2#]は昼間の姿からは想像がつかないほど扇情的で、己の欲情にさらに火がつく。
怖がらせないように、壊さないように、ぎりぎりの理性を使って抑え込む。

胸の頂をそっとつまみゆるゆると刺激を与えてから少しずつ息が上がってきた[#da=2#]の様子にカッと理性が飛び、赤い実に食いつくように口付ける。

「ふぁぁんっ・・・」
我慢しきれずに[#da=2#]の声が漏れる。
「可愛い・・・私の[#da=2#]・・・」
与えられる口づけと愛撫もあるが、天女の声で甘く耳元で囁かれるだけで、このまま死んでしまうかも…と朦朧とした意識で[#da=2#]は考える。


「鳳・・じゅ、さま・・・もう・・・」
「鳳珠、だ。様はいらない。私は名実ともに[#da=2#]のものなのだから、鳳珠、と呼んでくれ」
胸の頂を啄みながら、答えると
「ほう、じゅ・・・?鳳珠・・・んぁっ・・・」と高い声でなく。


「[#da=2#]の肌は気持ちがいいな.ずっと触っていたい」
サワサワと触りながら手を下に滑らして膝に手をかける。
固く閉めている足をそっと撫でて力を抜かせた隙に手を滑り込ませ、まだ誰も触ったことがないところへそっと白魚の指を当てる。

「あ…そんなところ…」
真っ赤になってイヤイヤと首を振る[#da=2#]の耳元をペロリと舐めて、細い指で泉を撫で上げると、また綺麗な声が上がる。

反応の良さにクスリ、と口の端をあげて、足を大きく開かせる。
「いやぁ、そんな、恥ずかしい・・・!」
手で顔を覆ってしまった[#da=2#]に
「綺麗なのだから見せてほしい。[#da=2#]のことは、全部」と言いながら花芯に指を当てて緩く刺激を与える。


「あぁんっ」
この声を聞きたくて執拗に責める。

初めてなのだから無理をさせないようにと頭の片隅で思っていたが、触れた途端にどこかへいってしまった。
指を離し、秘部を舐め上げる。
「あぁんっ・・そんな、いや・・」
高みへ追い込まれている[#da=2#]の甘い声が溢れる。
花芯を舌先で捉えたら、一段高い声が上がる。

「あぁんっ…ヤァ、おかしく、なっちゃ…」
「大丈夫、[#da=2#]かわいい…」
高い声をあげてふるふると震えてからクタリとした様子に満足気に微笑み、軽く抱きしめる。
額にチュッと口付けると、十分に潤った中に指を沈めた。

「んんっ・・」
「きついな・・」
鳳珠の細い指に[#da=2#]は絡みつく。
ゆっくりと[#da=2#]の良いところを的確に探り当てていく。

「いやぁ、ほう、じゅ・・・」
背中に爪を立ててしがみついてくる。
甘く甘くとろける声に、鳳珠もそろそろ我慢の限界が来ていることを感じていた。

「[#da=2#]」
呼べばぼんやりとした顔で鳳珠の背中に無意識に腕を回した。
「できる限り、優しくする。痛かったら私の背中にしがみつけ。愛している…」
と囁いて、自身をゆっくりと中に沈めていった。

「んぁぁ・・いっ…!」
「痛くないか、大丈夫か?」
少し心配になって鳳珠は尋ねた。
目の端に涙を溜めて見つめ返してくるので、唇で涙を受ける。


かなりゆっくり時間をかけて全て埋めてから[#da=2#]の顔をもう一度見て口付ける。

色を含んで自分を見下ろす鳳珠の瞳に[#da=2#]の繋がっている部分がキュッと勝手に震えた。
それを合図に鳳珠は「痛くて無理だったら言うように、な」と言って、慣らすためにゆらゆらと揺れ始めた。

「あぁん・・鳳・・・珠・・・」
[#da=2#]のうわごとのような声がする。
こんな甘やかな声で自分の名前を呼ばれることがなんと幸せで想いを駆り立てられるものなのだろうか、とさらに熱くなってくる。
「すまない、[#da=2#]が可愛すぎて、優しくできないかもしれない・・・」

鳳珠は抑えきれない自分の想いのように熱をぶつける。
「もう・・駄目・・・ほう・・」
意識が朦朧としているのか、
背中にまわされた小さな手の力は寝台に投げ出されて
肩で息をするのが精一杯になっている桃華を見下ろす。
自分ももうそろそろ限界だ。

[#da=2#]の左手を取り指を絡めてから動きを再開させた鳳珠は
「[#da=2#]・・・愛しているよ・・・」
今日、何度も伝えた愛の言葉をもう一度囁く。
熱を持った、でもぼんやりとした目で
「わたくしも・・愛しています、鳳・珠・・・」
と返された言葉が合図となり、二人は意識を手放した。
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