序章〜1
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「はっ!!!」
自分の叫び声と共に、ガバッと起き上がる。
はぁはぁと荒い息を整えるように酸素を取り込んで目を開くと、そこはいつもの自室だった。
(またか・・・)
最愛の女人を手放すように遠くにやってから2ヶ月。
あれから毎日見る夢は同じ。
別れ際の彼女の笑顔と言葉。
目を開ければ、薄暗い、明け方を前にした灰色の世界…
眠っていたのは二刻ほどだろうか、まだ夜が明けるには少し早かったが、起き上がり出仕の支度をする。
(今日は、旺季様から邸に寄るように言われていたか)
昨日、晏樹と孫陵王が来て残していった言葉を思い出した。
あの二人と一緒、ということはあまりいい気分ではないが、お呼び出しとあれば仕方ない。
ここのところの寝不足で身体は少し辛いが、致し方ないと思いつつ、冠をつけてそのまま出発した。