第六章〜VS晏樹2
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(なんか色々あった)
と景柚梨は疲れた表情で邸に帰った。
「父様、おかえりなさい〜」
玉蓮と弟がパタパタと出迎えにきた。
「ただいま。玉蓮も帰っていたんだね」
「うん。今日は報告があるのです!」
何やらピシッとかしこまった様子を見て吹き出す。
ことのあらましはすでに旺季から聞いていたのでわかってはいたが。
とりあえず着替えて、食堂へ移動し、家族と夕食を取る。
ここのところ上司不在で帰りが遅かったこともあり、数えるほどしか会っていなかったと少しだけため息をついた。
特に玉蓮は、ここ数ヶ月、大変な思いをしていたのはわかっていたが、あまり弱音も吐かずにきたのを褒めてやりたいと素直に思った。
「それで、報告は何かな?」
柚梨は食事をしながら子供たちに向かった。
「今日ね、”旺季殿”っておじいちゃんがきて、フワフワさんの件、絡むのやめなさいって言ってくれたんだよ。鳳珠様と父様に話して送って尚書令が言ってくれたけど、聞いてる?」
「あぁ、戸部にも寄ってくださったよ。悠舜殿が旺季殿にお願いしたみたいだね」
「その時にね、フワフワさんに向かって、”お前がそのお嬢さんを本気で気に入って嫁にでも取りたいというなら、景侍郎には正式に私から申し入れてやるが?”、って言われたんだけど・・・それは聞いてないよねぇ?」
心配そうな表情で玉蓮は柚梨を見、柚梨は思わず箸から采を取り落とした。
「姉様、フワフワさんって姉様に嫌がらせしていた父様ぐらいの年の方なんでしょう?そんな人のお嫁さんはやめておいた方がいいよ!」
弟が指摘して、ようやくハッとする
「あぁ、すみませんね、玉蓮、その話は出ていないから安心しなさい」
「よかった〜〜フワフワさんのお嫁さんなんて無理だよ!まだハチマキさんの方がいいよ〜」
(え、それもどうなの???)
娘の想定外の衝撃の発言に柚梨はガクッと項垂れてから、気分を変えるようにお茶を一気に流し込んだ。