第五章〜VS晏樹
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どうやら鳳珠と春麗は無事に休みが取れて貴陽を出たらしい。
できる限りのことを二人はやっていったので、戸部も礼部も大きな影響は出ていないという。
午休憩の時間になって、礼部の管飛龍は戸部の謝光泉を伴って、ふらりと吏部に現れた。
「玉蓮」
「あ、飛龍くんと光泉さん!」
「たまには午、一緒に行こうぜ。相談したいことがあってな」
「今なら行けるよ。ちょっと待ってて」
パタパタとその場を片付けてから、尚書室に顔を出して「お午に行ってきます」と伝えて出る。
歩きながら「お前。いちいち尚書に許可取ってんのかよ?」と飛龍が聞いてきた。
「いちいち、ってわけでもないけどね。誰か来ていたり打ち合わせしていたらそのまま行っちゃうよ。碧官吏の下について吏部の仕事を学んでいるけど、それと別に尚書のお手伝いもしているから…」
「え?そんなに働かされてるんですか?大丈夫ですか?」
光泉が心配そうにみてくる。
「うん。お手伝いって言っても雑用だしね、碧官吏の仕事が優先だけど、尚書から声がかかった時だけ尚書室でお手伝いしてる。お茶出したりとか…たまにお菓子くれるよ」
「そうなんですね。吏部尚書によっぽど気に入られたみたいですね」
光泉は休暇から戻ってきたら春麗に伝えておこう、と心に留めた。
「で、相談って、なぁに?」
午の鶏の旨煮を口に運びながら、玉蓮は飛龍に尋ねた。
「俺が研修の課題で出した、典礼と民間信仰の話は覚えているか?」
「うん」
「で、だ。各地でそれぞれ豊穣祭みたいな祭があるだろ?あぁいうのを少し整理したいと思っていてな。俺は白州のことしかしらねぇから、光泉の碧州と、貴陽のことを教えてもらいたいと思って」
「あぁ、そういうことでしたか…碧州は意外と祭は多いんですよ。もっとも、芸術の神に捧げる、という名目が多いですけどね」
「ヘぇ〜おもしろいね、どんなのがあるの?」
光泉の話によると、確かに農作物に関する典礼に合わせた祭が多かったが、いずれも陶芸の神やら絵画の神とか書の神とかが結びついていて、かなり独特なものが多かった。
「その田植えの祭りの時に新しいお茶碗作って捧げて、豊作だったらそれにご飯を入れて食べるって面白いな」
「そのための
「なるほど、循環させてるんだね〜女装
玉蓮の一言に、飛龍の目が光った。
「民間の祭まで口を出していないだろうが、循環させるというのは経済的にもいい話だよな。ネタとして、報告してみるぜ」
「うん。それがいいよ。女装
ふっと顔を上げて遠い目をしながら言った玉蓮の視線の先に、父親の景柚梨がいて、飛龍と光泉は首を捻った。