第五章〜VS晏樹
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
新進士たちが配属になって、ようやく礼部の忙しさはひと段落した。
「紅侍郎、来週以降の休みのことは黄尚書からも話を聞いている。いつから休むかと、それまでに引き継ぐことがあったら早めに渡すように」
魯尚書が気を遣ってなかなか言い出さない春麗に促した。
「でも…そんなに長くお休みをいただいてしまっていいのでしょうか?」
「黄尚書はそれこそほぼ休みも取らずに十年以上走り続けていたからな、いいのではないか?それに、結婚後に休暇がもらえるという前例を作ることはいいことだろうし、制度化すればよりやりやすくなるだろう。最も、黄州は近いからよかったが、茶州となると馬で行ってもだいぶ時間がかかるから難しいだろうがな…」
魯尚書は少し考えながら、劉尚書と話してみるか、など呟いていた。
「ところで、管飛龍殿が出された予祝と豊穣祭の式典について、少し詰めていかないといけないですね。今からだと豊穣祭からになるでしょうか…?」
「あぁ。典礼関係はしばらくおこなれていなかったから、その整備からになるな。宝物庫や式典庫の中身も精査しなければならん。紅侍郎が帰ってくるまでにある程度の素案をまとめておく。戻ってから戸部管轄の宝物庫の確認をお願いしたいが、構わないだろうか?」
「えぇ、戸部の方にも話をしておきますわ。景侍郎が点検をおこなっていますので、一覧などはありますから、不在の間でも必要であれば景侍郎に話していただければ通るようにしておきます」
魯尚書は満足げに頷いた後、「と言うことで今から呼ぶ者は典礼関連の過去の事例を調べて整理しておくように」と言い、当然のごとく、管飛龍の名も呼ばれた。